2017年5月8日月曜日

【DAISEN NIGHTレポート】 ~芝畑に寝ころび、大山の夜を感じよう~

天候 晴れ
今歌 「CLIMAX NIGHT」Yogee New Waves

やっほー!!!
先日「【DAISEN PARTY】誰にも邪魔されない隠れ家的空間、大山ハイドパーク。」の記事で少し触れましたが、
OrangeTrip『DAISEN NIGHT』が5月6日(土)に開催されました。


『DAISEN NIGHT』は、僕が東京から大山に移住して感動した『大山の夜』にフォーカスをあてたプログラムです。大山の夜を広大な芝畑に寝ころびながら感じてもらうこと自体が体験になるようにプログラム設計をしました。


そのため、当日雨が降らない限り、プログラムは開催します。


今回は、黄砂が飛びまくり厚い雲で空が覆われる予報でしたが、開催時間には少し星が望める状態になりました。空のコンディションは絶好調には及ばない中、実際に参加された方々にどのように感じてもらえたのかアンケート結果も公表しながら振り返っていきたいと思います。


それでは、5月6日(土)開催『DAISEN NIGHT』レポートスタート!





『DAISEN NIGHT』はじまりはじまり。





今回10名と限りある枠でしたが、定員に達し満員御礼。
参加者のみなさんありがとうございます。


集合場所は、スカイテラスダイセンの近くにある神田展望駐車場。
ここから会場のスカイテラス大山へ向かいます。


ポイント①「ここでしか味わえない暗闇体験」


そしてスカイテラスダイセンこそ、夜のプログラムを格別な体験に変えてくれます。
今回は会場が暗すぎて、僕みたいなアマチュアレベルだとただの闇の写真になってしまいます笑


しかし逆に言えば、なかなか写真でも伝わらないからこそ価値があるとも言えます。
☟ちなみに日中の開催場所の写真はこちら☟



ずどん!日本海が一望できてしまいます。
ここに寝ころびながら夜空を見上げる。海の星である漁火も日本海に浮かび上がります。


会場に到着後は、全面協力していただいているスカイテラスダイセンの運営元やまがみ農園たまちゃんに芝の説明を。


そして、その後芝ばたけに寝転がってもらい、大山の夜を感じてもらいました。
ヨガマット、ブランケットも用意していましたが、芝にそのまま寝転がる人のほうが多かったです。


ちなみに芝ばたけでは、ダラズFM「みうらちほのAmazing Music」パーソナリティーみっちゃんに夜空に合うBGMセレクションを流してもらいました、ぜいたく~。
間違いない、空間。


まさにここでしか味わえない暗闇体験となっています。



ポイント②「夜空とあなたを思い出に」


そしてさきほど、スカイテラスダイセンの写真を撮ろうとすると闇の写真になってしまう話をしましたが、その暗闇をカメラを通して魅せる化してくれるのが、今回のGUIDE 豊さんです。


豊さんは、様々な写真コンテストでも入賞しており、つい先日も富士フィルム写真コンテストにて優秀賞を獲得し、東京まで授賞式に行ってました。


ゆたかさんが撮影する夜の写真たちがこちら。


夜のダイセン。どひゃー




星空フュージョン。わおー



この二枚だけでも圧倒的な写真たち。


このように大山の夜をを魅せる化して、そのデータもプレゼント。
夜空とあなたをばっちり思い出に残せます。


それぞれ思い思いの時間を芝はたけで過ごしながら、一人ずつに声をかけて写真撮影をしていきます。


実際の撮影模様、動画でどうぞー



少しでも、雰囲気が伝わるでしょうか?
撮影した写真には、羽がはえてますね~幻想的。


ほかの写真もパシャリ。埼玉から訪れたふたり。夜のバタフライ。




みなさんとても撮影を楽しみながら、過ごしていました。


ポイント③「大山の夜に、あったかい大山を感じよう」


そしてそれだけでは、『DAISEN NIGHT』は終わりません。
さらに今回は、大山の新鮮で旬な野菜をお届けする野菜通販OrangeBoxともコラボレーション。
今回は大山コーンシチューのスープ
お野菜には、大山ブロッコリー・たまねぎ・じゃがいも。白バラ牛乳も使用。


とれたて新鮮なお野菜をあったかいスープにしてふるまいました。
素敵な景色といっしょに、大山の味も堪能してもらいました。


夜だからこそ、感じられるあったかい大山。


『DAISEN NIGHT』アンケート公開。



『DAISEN NIGHT』を振り返っていきましたが、当日の様子が伝わったでしょうか?
もし少しでも興味がある方は、次回5月27日(土)21:00~22:30開催しますので、ぜひお越しください。
☞『DAISEN NIGHT 申し込みフォーム


それではアンケート結果もみていきましょうー!




半数以上が女性。また年齢層も20~30代が約70%!
若い女性に人気なプログラムとなりそう。また『DAISEN NIGHT』はFacebook経由で申し込まれた方がほとんどという結果となりました。




 「過去に夜の観光プログラムに参加したことがありますか?」という項目において、すべてのひとが「ない」という結果に。
驚きと同時に、観光において『夜』はまだまだ開拓の余地がありそうとワクワク。


ここまでが選択式アンケート結果。
めちゃくちゃ満足度が高い結果となりました。とてもありがたいです。




「少し天候がわるかったため、星の多い日にもう一度参加したい。」という意見をいただいたにも関わらず、アンケート全体内容は「非常に満足」をつけていただいていました。


この声は『星』のみにフォーカスをあてたプログラムであれば、ぜったいに得られなかった声です。


『星』はあくまでおまけ。でたらラッキーくらいの感覚です。


一番感じてほしい大山の夜を楽しんでくれたからこその感想で、とてもとてもうれしかったです。やったー!


こちらは自由記入欄。
よかったところだったり、改善点もみえてきます。


「受付札を設けるなどわかりやすくしてもらえるとよい。」「風の音とか、自然の音を楽しみたいので、音楽はない方がうれしい」などなど、改善についてのご意見もいただきました。


アンケート結果をそのまんま公表する意味は、次回までにブラッシュアップするという意思表示。OrangeTripは、常に進化し続けます。


以上、アンケート結果でしたー!


いやー最初にすこしふれましたが…
今回は、黄砂が飛びまくり厚い雲で空が覆われる予報で、開催時間には少し星が望める状態。


空のコンディションは絶好調には及ばない中、このアンケート結果は本当にうれしいです!!


今回の『DAISEN NIGHT』レポートはここまで。


下記からは番外編『DAISEN NIGHTのつくりかた』になります。


大分長いので、ここで読むの終了しといたほうが無難です笑


それでは『DAISEN NIGHT』、OrangeTripプログラムでお待ちしています!



番外編『DAISEN NIGHTのつくりかた』



さぁここからは番外編。
『DAISEN NIGHTのつくりかた』のコーナーです。


みなさんは、鳥取県が星取県として正式にPRしはじめたのはご存知でしょうか?

出典:朝日新聞DIGITAL
今年から、街の灯りが少ないことを逆手にとり、星空が美しいことをPRしはじめました。
大山でも、電柱が完全になくなる中腹からは、普通の日でも流れ星が流れるほど夜空が澄み渡っています。


ちなみに、「明かりがないから、星が綺麗」という感覚的な話しだけではなく、科学的にも星が綺麗ということは実証されています。


環境庁が、昭和63年度~平成23年度まで実施していた全国星空継続観察調査によれば、鳥取県佐治町が、「星が最も輝いて見える場所」第一位(平成2年度)に認定されているのです。


日本一の星空で、一躍人気観光地の一つになった長野県阿智村よりも早く認定されたのが鳥取県(佐治町)なのです。
(関連記事「地域おこし協力隊ツアーin鳥取県佐治町」)


でも観光を本気でしごとにしているものとして、上から降ってきたものをそのまま利用するつもりは毛頭なく、まず前提からもう一度しっかり考えなければいけません。
それって本当に観光コンテンツとして成り立つの?まずはそこから。


『星』は、諸刃の剣。


自然資源を観光資源として押し出すことは、リスクをともないます。
なぜなら、気候条件により自然資源を体感できないことがあるからです。


僕自身サントリー森と水の学校で自然ガイドをする際に、いつもぶちあたる問題です。
特に鳥取県は気候が安定する時期がすくないため、より高度な受け入れ側の対応が求められます。


そんな自然資源『星』を押し出すこととした鳥取県。
まずは鳥取県という場所が、晴れた日にしか現れない『星』を押し出すのに適した立地なのかを図をもとにみていきます。


①都道府県別「年間快晴日数」


出典:社会生活統計指標-都道府県の指標-2015(総務省)

上記出典によれば、2015年の鳥取県快晴日数は21日。


ちなみに鳥取県が公表している【平成25年版『100の指標からみた鳥取県』】では、快晴日数は、13日とさらに少ない。(たぶん上記とは、計算の仕方が違いそうだけど)
出典:平成25年版『100の指標からみた鳥取県』
まぁ快晴が少なくても、少々晴れてれば『星』は充分にみれる。
『星』を見るには、ここだけ避けとけば大丈夫であろう降雨日数をみておこう。


②都道府県別「年間降水日数」

出典:平成25年版『100の指標からみた鳥取県』

年間降水日数165日。
そんなに雨ふるっけと思いながら、正真正銘鳥取県が出しているデータ。


そしていちばん忘れがちなのが、『星』自身の出現率。


『星』自身の出現率

東京にいるときは、気づきもしなかったけど、『星』は、新月の時にいちばん光り輝きます。なぜなら照らすものがないからです。


これは逆に言えば、満月の時は、月明かりにより『星』が観にくくなることを意味します。


月は平均29.53日の周期で地球を回っています。
このなかで、『星』が綺麗に見えるのは約半分の日数。


実は『星』自身が輝けるタイミング自体が、半分しかないのです。


上記①②③を参考にすると、
①年間快晴日数⇒約13日/年
②年間降水日数⇒約165日/年
③星出現率⇒約180日/年


一年に一度くるかこないかの観光。その観光コンテンツとして、これほどまでに見れる確率が低いものを押し出していいのか?ちょっと想像してもらえばわかるけれど、どでかくPRしたものを観光を通して、見れなかった時の残念感は半端ない。


そういう意味で『星』は諸刃の剣。


忘れられない感動を与えられる可能性はあるが、その逆も然り。


『星』ではなく『夜』にフォカースを。



僕自身、鳥取県大山町地域おこし協力隊時代に、夜の観光プログラムを考案するにあたり、北海道弟子屈で人気の星プログラム「摩周湖紀行」に参加したことがあった。



摩周湖星紀行と銘打ってあるのだが、実際に僕が参加したときは、「満月」に近い日で、星はあまりみることができなかった。
残念感はもちろんあったのだけど、特に不満をもつことはなかった。


それはなぜかというと、それ以外のコンテンツが充実していたから。
現地までのバス移動の際に、資料を使って、星について説明。また月にもフォーカスをあてて、「今日は満月だからラッキーですよー、月明かりを感じてみてください!」と、星が出ないことをフォローする言葉も随所にみられた。


「摩周湖星紀行」は、『星』と表面的には銘打ちながらも、フォーカスを当てていたのは『夜』だった。だからこそ、『星』が見えなくとも、それなりの満足度がえれたのだと思う。


でも「摩周湖星紀行」と押し出している以上、『星』が見れないことは、観光客にとっては多少なりとも『減点』の対象になる。


そこの気づきがあったからこそ、『DAISEN NIGHT』では、『星』を『加点』の対象になるようにプログラムつくりをした。


つまり、正真正銘『星』ではなく『夜』にフォカースを当てたのが『DAISEN NIGHT』なのだ。


鳥取県が、星取県と銘打つように、鳥取県の星空は間違いなくピカイチだ。日本中チャリで旅して目にした星空に比べても、大山の星空はピカイチだった。


星はもろ刃の剣とか言ったけど、鳥取県の星取県は、いい入口になるのは間違いない。
あとはその一級品の『星』をどう扱うかのみ。


だからこそ主役級の『星』を一際輝く脇役に。
「『星』を見れなくて残念!」ではなくて「『星』を見れてラッキー!」
そんな『星』の輝き方を模索しながら行き着いたのが、『夜』が主役の『DAISEN NIGHT』。


『夜』を引き立たせる仲間たち。



でもただ単に夜を押し出せばいいってわけではありません。
『星』を押し出さなくても、十分成り立つプログラムをつくらなければいけません。


押しポイント①「しばばたけ」


そこに最高の相棒としておりったたのが『芝ばたけ』です。
鳥取県は日本で二番目の芝の生産地。そして鳥取の中でも大山周辺は、ナンバー1の産地です。


さらに標高高くある『芝ばたけ』は芝を生産していることにより景色が開けているので最高の眺めが望めます。


個人的に東京からきた友人と芝ばたけに寝ころびながら夜空を眺めることが何度もあり、めちゃくちゃ感動していたのを近くで感じていたからこそ、
夜空を見上げながら芝ばたけに寝転ぶこと自体がすてき体験になる確信がありました。


プログラムを相談した際に二つ返事でOKしてくれた、たまちゃんには本当に感謝です。
いつもありがとうございます。


押しポイント②「カメラマン豊さん」

そしてさらにまっくらな夜を素敵に魅せる化してくれるのが豊さん。
実は『DAISEN NIGHT』以前にもOrangeTrip『生きた化石に会いに行こう~世界最大の両生類オオサンショウウオ散策』でお世話になっています。


大山町協力隊時代から、実績もなにもない僕にたいして、いつも「一緒にやろう!」と声をかけてくださり本当に感謝しています。(関連記事「観光プログラム企画の裏側へ」)


『DAISEN NIGHT』も豊さんなしでは成り立たないプログラム。ありがたい。


ちなみに僕が早稲田学報という冊子に掲載された際も、夜の大山写真を提供してくださいました。(関連記事「【早稲田学報】偏差値28だったポンコツが、早稲田学報に載っちゃった。」)


押しポイント③「OrangeBox」

そしてなんといっても『食』!!!
プログラム内に『食』のコンテンツが加わるだけで、充実感がかなりアップします。
それは自らOrangeTrip『雪上さんぽ~スノーシュー~』で、プログラム内に食コンテンツを盛り込んだことにより実感値として持っています。
(関連記事「【身体調ふ体験を】住職がガイド?!「雪上さんぽ」ツアー体験記!」引用元:DAISEN TRAVEL)


またOrangeTripとして並行して進めている自らの事業「OrangeBox」だからこそ、簡単にプログラムに組み込むことができました。
観光と同時に、『食』も気軽に味わってもらえるプログラムつくり。


今後も旬のお野菜を使用したスープをふるまいます。お楽しみに!


次回は、5月27日(土)21:00~22:30開催しますので、ぜひお越しくださいねー!
☞『DAISEN NIGHT 申し込みフォーム




自らの経験を土台に。



以上①②③のコンテンツがあるからこそ、『夜』にフォカースを当てることができます。
そしてそのプログラムを設計する土台になっているのは、僕自身の大山の暮らしや、観光を通して得てきた経験でもあります。


ひとつひとつに理由があります。
なにひとつたりとも妥協はしない。
本気で考えるってそういうこと。


ちなみに、観光プログラムの作り方をシェアする意味は、誰かしらの力になれるのではないかと思っているからです。


観光は競争じゃない。移住も競争じゃない。
これからは協創していく時代。
相乗効果でぐんぐんいこう!!


足の引っ張り合いをしてる地域や人はおわっちゃうよ。
背中の押し合いくらいがちょうどいい笑


僕が本気で目の前のことにがむしゃらになって得てきた経験。その経験からできる考え方をシェアすることで、直接はお手伝いできないけど、何かしら観光に携わるひとの一助になればうれしいなー。


引き続き、最前線で考えてカタチにして、実際に行動でGO!
面白いを一緒の熱量でカタチにできるひとたちと一緒に。
たのしい今を、たのしい未来につなげる。


未来に向かって、よーーーいドン!!!!!




紹介したいところ



やまがみ農園(スカイテラス大山)



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