天候 快晴
今唄「日本の米は世界一」打首獄門同好会やっほー!!
9月に突入してもう中旬。時間がすぎる早さがはんぱないですね。
でも一日の密度はめちゃめちゃ濃いので、とても良い時間の過ごし方をしていると実感しています。9月に入ると、こちら大山周辺ではお米の収穫作業がはじまります。
この時期に見られる大山の素敵な風景のひとつ。金色に輝く稲穂。実はそのお米の稲穂のはでかけ作業に潜入してきました。その時の様子を振り返ります!
そもそもお米ってどうやってできるの?
「はでかけしてみた」と言っても、それがお米を作るどの過程にあたるのか分からない人もいると思います。そこで!!簡単にお米ができる過程をおさらいしたいと思います!①苗を育てる:3月〜4月
なえは苗箱で育てます。土を入れた箱に種もみを巻いてビニールハウスの中に置きます。なえが育つまでの期間は、約一ヶ月。
②代かき:4月〜5月
代かきとは、田んぼの土をくだいて土の性質をよくすることです。田植えの前にトラクター等を使って行います。
③田植え:4月〜5月
田植え機によって、苗が田んぼに植えられます。
④水の管理:6月〜7月
田んぼに水を入れ、稲を守るために水分量を調節します。
⑤追肥:6月〜7月
稲の成長をみながら機械を使って、肥料などを少しづつあたえます。
⑥稲刈り:9〜10月▷今回ここのお手伝い
コンバインという機械で刈ります。コンバインを使えば、稲からもみをはずす脱穀という作業も同時にできます。
⑦乾燥・もみすり:9〜10月
刈り取ったばかりのもみは水分が多いので、かわかす必要があります。乾燥機にもみを入れて熱風をかけ、もみがらもとります。
⑧選別・精米・袋つめ:収穫後〜
収穫後は、出荷にあわせて精米・袋つめをします。こうしてみなさんのお手元にお米が届きます。
なるほどなるほどー勉強になりますね!
お米ができる過程講座、お付き合い頂きありがとうございます!
「はでかけ」いつやるの?
上の手順をみて、「あれ?はでかけなんてなくない?」と思った方、その疑問正解です笑実は上でご紹介したのは、現代の一般的なお米の収穫手順です。
今では、農業の機械化により、「はでかけ」の光景はめったにみられなくなりました。ちなみに「はでかけ」の光景がこれ!
「はでかけ」光景 |
この「はでかけ」作業は、いったい何の為にするのか?
それは約2週間、天日干しをすることにより、うまみ成分をさらに醸成させるためなのです。
しかし現代では、この「はでかけ」作業はコンバイン&乾燥機という機械に取って代わられています。機械を使用することで、「はでかけ」という重労働&2週間の天日干しと同じ作業(つまり稲刈りから脱穀、乾燥、籾摺り、調整作業まで)を二、三日で終わらせることができるのです。しかも少人数で。
しかし、機械と人力では、一手間にかける密度が違うのではないかなと思っています。もちろん機械化できるところは、トコトン機械に頼っちゃうことは大事だと思います。でも全てを機械に頼るのは違う気がしてます。
機械化する意味は、手間をかけるべきところにしっかり時間をさけるようにするため。
そういう意味でこの「はでかけ」の作業は、「手間をかけるべきところ」なのかなと感じました。それでは写真で「はでかけ」作業を振り返っていきたいと思います。
はでかけ作業ふりかえり
今回のお手伝いしたほ場は、伯耆町に住むモリタニさんのほ場です。伯耆町は大山町の隣町。大山町だけで活動しているわけではありません笑
大山町地域起こし協力隊の時からスタンスは変わっていませんが、ハッキリいって町の区切りとかはあんま意識してません。特に”観光”という分野においては。観光に来る人は、「大山町」という町の区分でなんて全くみていません。連れ回す時は、伯耆町にも行くし、米子にも行くし、その周辺地域の魅力が全て提供できるからこそ、大山の魅力にも繋がるんだよね。町の区切りは暮らす上での行政区分であるだけで、それ以上でも以下でもありません。大山町という一つがいいわけではなくて、その隣接する地域があってはじめて魅力が発揮できてる。そういう意味で伯耆町も米子市も江府町も南部町も大山の町だよね。
ということで、今回の舞台は伯耆町!!!!
人物紹介
モリタニさん 平澤牧場で知り合う。 ジネンジョマスター 引越の際にもたくさんお世話になりました。 |
はでかけ作業スタート |
まずは稲をかけるための木柵をつくります。 たんぼに木の棒をぶっさして、結合部はひもで結んでつくります。 |
稲は、稲刈り機で一つ一つ刈っていきます。 ☟稲刈りの様子を動画にで☟ |
その後刈った稲を一つ一つ木の段にしきつめていきます。 最初は一段目、一段目終えたら二段目と 下から順に敷き詰めていきます。 |
途中で休憩! |
四段に綺麗に敷き詰めました。 |
全体図! 大体朝9時〜15時くらいまでの作業時間となりました。 |
写真で振り返ると予想以上にあっという間でしたが、作業自体はかなり体力使います。ここから二週間程天日干しをした後、脱穀作業へ。脱穀作業興味ある人は連絡ください。一緒に行きましょう!
そんなこんな「はでかけ」作業を通してできあがったお米を、勝手に「はでかけ米」と呼ぶことにします笑
しっかり二週間かけて天日干し乾燥!更に太陽の日差しをあびて、うまみ成分もまします。この「はでかけ米」収穫後には、もちろんOrangeBoxにもいれさせてもらいます。
おそらくOrangeBoxに入るのは10月頃になると思います。みなさんお楽しみに!
ちなみにお米の品種は「ひとめぼれ」。
また、「はでかけ米」新米が欲しいという方も、数は大分限られるので先着順になりますが、受付しますのでご連絡ください。
まとめ
いつも口にしているお米。その一番みじかなものがどうやって出来るのかをしっかり知ることは大事だなー
昔ながらの「はでかけ」作業。それが機械に変わったのにはそれ相応の理由があると思います。その大きな理由の一つは、手間をかけて作ったとしても、その手間相応の価格で購入してもらう販路がないこと。機械化が進んだ時代には、作物を売るとしても大きな卸売り組織か、近場の人たちにしか売る方法がなかったはず。しかも近場の人達は、自分たちで作物を作っている場合が多いから、買わない。そうなると大きな卸売り組織に売るために作物を作っていかなきゃいけない。そうなってくると、こちらが作りたいものを提供するだけではなくて、相手側が求めるものを作らなければいけなくなってくる。それの繰り返しが、今農業が置かれている状況なのかなと思います。
ただ時代は変わってきていて、昔は近場に住んでる人にしか届かなかった作物への想いは、世界中に届くようになりました。インターネットが発達したことにより、”ホンモノ”にスポットライトがあたる時代になってきました。これからはきっと”ホンモノ”が生き残る時代になってくるはず。全てが機械化ではなくて、かけるべきところに手間をしっかりかけているモノにヒカリがあたる。
途中すこしはなしたけど、機械化する意味は、手間をかけるべきところにしっかり時間をさけるようにするためのはず。機械化やITの成長は、人力の対になるべきものではなく、むしろ、”ホンモノ”を作るための土壌の成長。
ここから先は、職人的価値にヒカリがどんどんあたる。大山にはそんな価値がゴロゴロしてます。これからが楽しみです。
ちなみに機械化のはなしは農業に限らずで、
例えば移動手段で考えれば、車や電車だって、ただ単に移動を早くするために作られたというよりかは、その短縮した時間を有意義に使用するために作られたはず。
移動短縮した時間は、本当に価値あるものに向き合う時間を増やすためにできたはずなのに、その空いた時間にまたモノゴトを詰め込み詰め込み。観光で言えば、次から次へと観光地を周り、どれだけ回れたか、行けたかの表面的にだけなぞるような旅行。効率化が目的みたいになってる気がします。なんのために時間をつくるのか。そこが大事。
そういう意味で、僕が目指す観光は、価値あるものに向き合う時間を提供したい。だからこそ、暮らすようにすごす。
それとまたはなしずれるけど笑、
効率化されてすっ飛ばされた”時間”にはだいぶ大事なものが詰まってるとも思ってます。
学生時代、東京〜九州まで自転車で旅をして、帰りは夜行バスで帰ったことがあります。自転車で二週間かかった道のりは、夜行バスでは十時間。でもその本来は十時間でいける道のりを自転車で旅することにより、二週間とは思えない程色濃い経験をしました。ギュッット詰まった経験。
きっと、効率化を求める人たちにとっては、謎すぎる行動だと思います笑
十時間でいける道のりに二週間かけたことを、もったいないと感じる人もいると思います。でもそれは「時間」しかみていないからだとおもいます。
もちろん時間も大事なんだけど、ホントに大事なものは「時間」ではなくて、その裏にあるものなはず。その裏にあるもによって、時間の密度もかわるはず。要するに、”無駄”と思われてた”時間”の中にも案外、いいもんが眠ってるかも。なんて。
(関連記事「無一文チャリ旅〜東京から九州編〜」)
ということで、なんか謎の方向に話しが進んだところで終わりたいと思います笑
結局言いたいことは一つ。こんだけ手間かけて作っている「はでかけ米」はぜったい上手いでしょ!!!!!ってことです笑
10月以降、OrangeSpaceでは「はでかけ米」常備しますので、大山遊びにきてくれた際にはたらふく食べましょう!!レッツお米パーティー!!
今回紹介したもの
OrangeBox
0 件のコメント:
コメントを投稿