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2019年12月7日土曜日

【地方への移住】『家探し』をやめよう。地方で、理想の暮らし方をするなら『段階的移住』がおすすめ。

天候 雨
今歌「僕らの暮らしっく」ケツメイシ


やっほー!かくかくじかじか、かく書くかく。



明日は、東京は有楽町にある交通会館にて鳥取県の移住イベントにゲスト出演。鳥取暮らしアドバイザーにも県から委託されており、今回はそのお仕事のひとつです。



本好きには(そうじゃなくとも)絶対に訪れてほしい鳥取湯梨浜町の本屋、汽水空港の店長もりくんと一緒に登壇します。ちなみに、汽水空港には、鳥取大山メンバーと発刊しているローカルカルチャー誌ハレアメも置いてもらっています。先日は、通販でも注文が入ったみたいでうれしいかぎり。(関連サイト:汽水空港



今日は、ほんとは『12月1日(日) DAISEN PARTY in 山梨県 甲府別宅 』について書こうと思ってたのだけど、明日のイベントの資料作りしているうちに、地方への引っ越し、移住について思うことがあったので、そっちを書いてみる。



書くことで、あたまが整理されて、あしたイベントに足を運んでくれる人に、残せるものもふえる気がするので。ちなみに、今から書くことは、基本的に鳥取県大山町の規模で感じてることなので、他の規模の市町村にはあまりあてはまらないかも。参考程度に。※鳥取県大山町人口16,206人(令和元年12月1日現在)







『家探し』と『職探し』について考える。



都会に長年暮らしていると、都会ならではの『移住』と『しごと』の固定概念みたいなものが出来上がってくるとおもう。というかまず想像できない場合もある。



明日のイベントに参加する人には、それを一回溶かしてもらって、そのうえで話したことも選択肢のひとつとして考えるキッカケになればいいなー。



鳥取暮らしアドバイザーという役目的には、あくまで、地方で暮らそうとしている人が、気持ちよく暮らせるフィルター(入口)になってあげたり、そのフィルターを作ってあげることだとおもってる。よく移住関連では、いいとこをバリ押しするけど、それだと暮らし始めてからのギャップが大きくて、結局不満につながってしまうこともあるとおもうから、ミスマッチ起こりにくい入口つくってこ。




『家探し』をやめよう。地方で、理想の暮らし方をするなら『段階的移住』がおすすめ。




もし地方に引っ越ししたり、移住したりを考えているなら、最初の一歩目から、『家探し』と『職探し』を同時にするのはかなりハードルが高いと思っています。



先日京都のイベントで地方で暮らすに興味を持ってる方たちとはなしたときに、この二つを同時に考えてるひとがとても多くいたので、気になりました。



いまぼくの周りでも、鳥取県大山町で家を探している友人が何人かいるのですが、そんな簡単に良い物件はでてきません。良い物件の情報は、その町で暮らしているからこそ、関係性があるからこそ、入ってきます。表向きに情報はでてこないことがほとんど。



すぐ住める場合は、賃貸でも改修が必要なほどボロボロか、家を購入するかの二パターン。そう思うと、一般的な経路から、特に賃貸で、地方に引っ越すのはなかなかハードルが高いと思っています。



ちなみに参考までに実際の例をあげると…例えば、大きな一軒家を借りて運営しているシェアオフィス『シゴト場カケル』の場合、空き家としては、比較的綺麗な状態でしたが、それでも改修には百万円近くかかっています。またこの空き家情報も表には出ておらず、近所に暮らしている方をたどって、持ち主にまでたどり着きました。(関連記事『【カケルお披露目会】神田集落の方々がたくさん足を運んでくれた日。』)



そこで、そんなハードルをなくすために、オススメしたいのが『段階的移住』です。



つまり、『家探し』と『職探し』を同時にするのをやめちゃおうという提案です。



地方で自分の理想に近い暮らしを考えてるなら、何度か通ってみるか、まずは地方にあるお試し住宅に住みながら、地元に暮らしている人と関係性をつくって、地元の人から家を紹介してもらう流れが理想です。ちなみにそのパターンで家を見つけて鳥取大山町に暮らしている人を何人も知っています。



どれも表向きには出ていなかった物件ですし、どれも中々に良いお家。だからこそ、まずは、その地域のお試し住宅に暮らしてみるってのはどうでしょうか。実際に暮らしてみると、実は地方暮らしに合わない自分にも気づけるかもしれません。



自分にとっても、地方の暮らしに向いているのかを試す時間と捉えれば、充分意味はあると思います。住まいで考えれば、首都圏になんていつでも戻れるし。



ちなみにかくいう自分も、鳥取県大山町にあるお試し住宅のひとつ、田舎暮らし入門シェアハウスのまど間に暮らしながら、いまお世話になっている大家さんに出会い、大山町に訪れて二年目で家を引っ越しました。(関連記事『グッバイのまど間』)



大体どこの市町村にもある『お試し住宅』ってあまり有効活用されてないんやけど、実際に地方暮らしを考えてる人が次のステップへ向けて暮らすには、本当におすすめです。暮らすための設備は全部ついてるし。何より暮らそうとしている人にとって、最初に『家探し』について考えなくていいので、時間のかけ方に優先順位つけられるのがいいよね。



ただ住める期間が短い場所も多いから、希望するひとは半年くらいはすめるようにしたいね。そして、そこから、地域のひとを紹介できるコーディネータ―みたいな人がいれば完璧。そういう意味では大山町にある『のまど間』は、期間がないし、管理人のやぶちゃんや暮らしているメンバーが紹介してくれるだろうからめっちゃおすすめです。



行政側にとっても、半年暮らしてもらって、そのあいだに町とのギャップをなくして、実際に家を見つけてその町に暮らしてもらえると考えたら、めっちゃいい投資だと思う。鳥取のお試し住宅は全体的に期間のばしてこ!笑



個人的にこのお試し住宅の期間が長いところの方が、移住的には盛り上がってる場所多い気がするよ。長期的に、その場所で暮らすひとのことを考えてあげられてるってことだからね。



ということで一個目の提案は、『家探し』をやめちゃおう。まずはお試し住宅に暮らしてから、次のステップへ進んでみてはどうだろう?という提案でした。



ちなみにあくまで上記は、一般的な経路で移住を考えてる人に向けての提案。また、暮らしたい町にある移住相談所などには相談・登録している前提での提案です。もし、暮らしたいエリアに親しい友人や知り合いがいるのであれば、話はぜんぜん別なので、あしからずー。(関連サイト『大山町移住交流サテライトセンター』)



『専業』でない働きかた。『職』における『複業』目線。



移住するタイミングで、『家探し』と同時に出てくるのが『職探し』。
すでに手に職をもっている方は、それに紐づく仕事を探していけばいいと思います。



ただその手にもっている『職』だけを仕事にする必要は、全くありません。なぜなら、地方には人手が足りてないシゴトがたくさん眠っているからです。例えば農業や第一次産業における人手不足もそのひとつ、地方にいけばそういった仕事はたくさんあります。



何が言いたいかというと、東京で『仕事』とイメージすると何か専門的な『職業』をイメージすることが多いと思いますが、地方、例えば鳥取大山町では多くの人が『複業』を自然としています。つまり、いくつもの収入源をもっているんです。



例えば、季節ごとに『複業』的に仕事をする人。
春夏秋は農作業、冬はスキー場でインストラクターのお仕事。 
例えば、週ごとに『複業』的に仕事をする人。
週三回、飲食店。週二回自分の英会話教室のお仕事。 
例えば、一日の中で『複業』的に仕事をする人。
午前中は農作業のお手伝い。午後は写真関連のお仕事。 
例えば、自由に『複業』的に仕事をする人。
空いてる時間が合えば農作業。周1でカフェのお手伝い。基本はデザインのお仕事。



半農半Xという言葉が一時期はやりましたが、そのバランスは自由に決められます。タイムスパンも自由。特に第一次産業が盛んな地方であればこそ、そのバランスの幅は広がります。そんな自由な働き方を進める拠点も、これから地方に増えてくるのではないでしょうか。



ちなみに大山でいま運営している『シゴト場カケル』もその一つ。デザインの仕事から、農作業(大根の収穫)のお仕事までうけています。メンバー間でやりたい人、できる人にお仕事を分散してます。



もちろん地方で『専業』のひともたくさんいますが、『複業』的な働き方をして暮らしている人もけっこういるよ!ということも頭に入れておいてもらえれば、選択肢も広がるのかなと思います。



個人的には、少しでも『複業』的な視点で、第一次産業に関わる人が増えていけば、地域に紐づく人手不足の問題の解消にもつながっていくからいいな~と感じてます。鳥取大山町のやまがみ農園や、國吉農園なんかは、そんな『複業』的な働き方をしている人たちの受け皿になっている印象強いです。とてもいいこと。
(関連サイト:『やまがみ農園』『國吉農園』)



以上。こちらは提案というよりかは、いま増えている地方での働き方の共有でした。



声が届く鳥取、変われる鳥取。


最後に。鳥取県のいまの人口みなさん知ってますか?
2019年10月1日の推計で、555,663人です。



僕が東京で暮らしていた(帰省先でもある)東京都世田谷区の人口は、
2019年10月1日の推計で、938,205人。



東京のひとつの区よりも人口が少ない鳥取県は、日本一人口が少ない県です。
劇的に人口が増えることもないので、このポジションはこれからも変わらないでしょう。



でも人口が少ないということは、いろんな可能性を秘めているとも言い換えられます。
新しいことを積極的に試していけるし、小さいからこそ一人ひとりの声も届きやすい。



先日、鳥取県庁の知り合いの方に言われたことが象徴的。
「まーしー、この前の会議でけっこうがつんと言ったでしょ!?議事録で部署内にまわってきて、すぐに動くことになったよ。」(ちなみにその会議の一部については、下記投稿からどうぞ)






「声届いて、動くの早っ!」と、率直に思いました(笑)
小さいから暮らしている人の声が、県としても『自分ごと』になりやすい。
一人ひとりの存在感と充実感を感じやすいのがいいところだね。



そんないいところがある鳥取だからこそ、暮らそうと考えてくれてる人には、まずは地方で暮らすことのハードルやリスクをしっかり紹介してあげられる寛容さを。



それをしっかり話したうえで、興味を持ってくれる自発性を入口にできたらいいね。自発性の積極性がないと、人と人が近い地域コミュニティでの関わりが負担になっちゃうひともいるだろうし。



とっとり暮らしアドバイザーなので、大山町にとらわれるんじゃなく、そのひとにあった鳥取の地域を見つけられればいいな。(大山の魅力は、どちらにせよ自然と伝えちゃうだろうし笑)町の規模によっても、暮らし方はだいぶ変わるし。鳥取でいえば、鳥取市、米子市とかだと、地域コミュニティと少し距離置いた、また違った暮らし方はできるともうしな。



まぁそんな実情をちゃんと紹介してあげつつ、その人に合う場所を一緒に考えられる場にできればいいなーあしたのイベントは。ちなみに、明日のイベント参加は無料みたいなので、もし興味ある方は下記からどうぞ!(中の人知らないんですが、毎回ハッシュタグにトマシバ入れてくれて嬉しい、ありがとございます。)





いやーあたまの中けっこうスッキリした。
やっぱ整理するためにも書くことはいいね。
そんなこんな、とっとり暮らしのあれこれについてでした~!



明日こそ『 DAISEN PARTY in 山梨県 甲府別宅 』の記事書くぞー、おー!笑
(ちなみに今歌のケツメイシ『僕らの暮らしっく』のロケ地は、鳥取です。)





紹介したいこと・もの



■汽水空港

鳥取は湯梨浜町にある本屋さん。足を運んでくれーーーーーおすすめ本屋さん!











■12月13日開催@鳥取県南部町てま里ハレアメのはなし、稲作のはなし、江府町の新米を食べる


ハレアメ第五号の発刊記念イベントです。当日は、今回特集の江府町お米農家松本さんをゲストに、江府町のお米つかった料理を食べながら、ゆるりと時間を楽しみましょう。


開催日程:12月13日(金)19:00-20:30
開催場所:てま里(鳥取県西伯郡南部町天萬897番地)
料金:2,000円(ハレアメ五号 付き)
定員:10名

詳細は下記画像をクリック!






■OrangeBox

新鮮な大山の旬野菜をお送りしますー。大根や白菜など鍋に合う食材がいまはいい感じ。

詳細は下記画像をクリック!



■ハレアメ

第一次産業はポップカルチャーを標語に掲げたローカルカルチャー誌。

詳細は下記画像をクリック!





■トマシバ

鳥取県大山の麓。名峰大山と日本海のあいだ標高300mに広がる広大な芝畑で、一日一組限定のグランピング。暮らしに触れる様々なアクティビティもご用意。滞在される方ひとり一人に合った旅行コースの相談ものってます。今シーズンは終了、来シーズンは4月1日からスタートです。


トマシバ詳細は画像をクリック。












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