やっほー!!
今回は近況報告記事。実は鳥取県大山で「家」を買いました~!
何を隠そう今年まで「のまど間」というお城付きシェアハウスとして運営されていた場所です。
そして僕自身、東京から鳥取大山にやってきた初年度に、入居者として一年間暮らしていた家でもありました。
今回は、どういう経緯でお家を買うことになったのか、そのあたりをちょっとおはなし!
まーしー、お城付きの古民家を買うの巻。
改めて、まずは「のまど間」について。
「のまど間」はもともと、お城付きシェアハウスとして約五年半運営されてました。
土間作りワークショップの様子 |
(関連記事「グッバイのまど間」2016年4月25日)
そんな「のまど間」が売りに出ている?!
今年の五月頃に、その情報をやぶちゃんから聞いたのが購入を考えはじめたキッカケです。
なぜ売りにでていたのか?
実は、「大山町」と「のまど間」のお家の家主さんとの賃貸契約は五年間。その先は購入が希望というはなしだったのです。当時、のまど間運営していたやぶちゃんは購入する予定はなく、その間にも物件の内見に来てる人は何組かいるとのことでした。
それを聞いたときに思いました。「それはもったいない!せっかくみんなで作ったのまど間という場所が、ただのお家になっちゃうのはもったいない!!」。
ここでいう”もったいない”は、お金とか場所とかってことではなく、人のいろんな思いや思い出が積み重なって出来た場所、そんな個々人に思い出がある場所にも関わらず、それが閉じて終わってしまうのは”もったいない”、そんな気持ちです。
人にも場所にも、なんだって引き際があると思います。
そして、そんなお城付きの大きな古民家が、自分自身が鳥取大山の暮らしで培った土壌と組み合わさり、自然に芽を出したのがシェア別荘でした。
いまは、のまど間から名前も変わり、「わたげ荘」として生まれ変わりました。
「わたげ荘」の名前の由来は直接聞いてね。みんなで決めたなまえです。
シェアハウスは聞いたことあるけど……シェア別荘ってなに?
「シェア別荘」という言葉は、中々馴染みがないと思いますが、それもそのはず。
実は全国的に見ても「シェア別荘」として運営している場所は数えるほど。
そしてその多くは、シェア別荘という名前を冠した会員制リゾートサービスです。
会員制リゾートサービスは、「タイムシェア型別荘」と言って、一つの大きな家を1口10日から2週間の権利を購入する形式で運営しています。費用負担もかなり大きく、どちらかというと旅館やホテルの延長線上にあり、いわゆる「暮らし」というよりは「リゾート」寄りな側面が大きいです。
いま大山で運営しているシェア別荘は、その形式とは異なり、「リゾート(=非日常)」よりも「暮らし(=非日常の中の日常)」に重きを置いた場所になっています。
また、シェア別荘だけでは、人通りがなく、家にとってあまり良くないので、常時暮らす人がいるように、奥にある別室三部屋はシェアハウスとして運営しています。
現在のメンバーはシェア別荘が15組、シェアハウスが2組、トライアルステイ(中期滞在)1組。
ちなみに入居の際にメンバー応募などは一切しておらず、鳥取大山を好きな友達に事前に声をかけただけです。
人がいて嬉しくなる空間にしたいから、安心感はとっても大事で、そのためには顔が見える関係性を大事にしたい。
顔が見えない人同士のリゾートサービスとしての「シェア別荘」だと、同じ空間にいる他人は自分のプライベート空間をおかすマイナスな存在になってしまいます。それよりも、子供にだって大人にだって、いてくれてありがとうと思いたいよね。
だからこそ、顔が見える人同士から始まる「シェア別荘」に自分自身もしっくりきてるんだと思います。
ただこれからの関わりの中で、自然と誰かがシェア別荘メンバーになることはありえると思います。
そんな感じで、みんながゆるりと自然体でいれるお家に。
わたげ荘から垣間見える、これからの観光の形。
実はシェア別荘である「わたげ荘」から、これって良いなと思える「これからの観光の形」も垣間見えています。
この五年間、鳥取大山の観光プロデューサーとして、「暮らしに触れる観光」をコンセプトに、日々さまざまな人に暮らしに紐づく大山を感じてもらってきました。
五年前に描いたこれからの観光のかたちは…
行ったことがない場所を次から次へと目指すスタンプラリー型の消費型観光から卒業して、
当時の記事からも分かるように、そんな新しい観光の形を思い描きながら、大山の魅力に触れてもらってきた五年間。その結果、鳥取大山が好きになり、定期的に遊びにきてくれる人もたくさん増えました。
そんな大山に愛着を持って遊びに来てくれるみんなと一緒に実現できたのが、今回のシェア別荘です。愛着ある場所に何度も訪れることにより、自分たち自身が豊かになれる創作的観光の一つの形。
”これからの観光の形”を言葉にするならば、それは、”ちょうどいい観光(一人ひとりにとって)”。
今流行りワードの「ワーケーション(ワーク+バケーションからなる造語)」が難しいなと感じるのは、「仕事(公)」と「観光(私)」というジャンルの土台自体が異なるもので、バランスをとろうとしてるから。「公」と「私」どちらかがおまけ位のスタンスでないと、公私混同のバランスとるのは難しい。
まだまだ、”ちょうどいい観光の形”については、言語化しきれておらず、これからどんどん言語化していく上でブラッシュアップしていく部分ではあると思うので、ひとまず現在思ってることを言葉にして残しておきました。
これからが楽しみな、わたげの日々。
ちなみに、シェア別荘を通して、何かを実現したいとか、生み出したいとか、意味がある目的みたいなものは、なんにもなくて。わたげなみんなが自然体で楽しめる空間であればいいなという、ほんとただそれだけ。
遊びに来て、暮らしに来て、自然に過ごす。
紹介したいもの。
■シゴト場カケル
鳥取大山で運営しているシェアオフィス。写真、デザイン、動画制作、イベント企画立案、クラウドファンディンまで、各ジャンルに特化してるメンバーでチームを組んで対応します。なにかご相談あればお気軽に下記からどうぞ~!
鳥取県大山の麓。名峰大山と日本海のあいだ標高300mに広がる広大な芝畑で、一日一組限定のグランピング。暮らしに触れる様々なアクティビティもご用意。滞在される方ひとり一人に合った旅行コースの相談ものってます。今シーズンは、11月15日まで。(トマシバ詳細は画像をクリックしてね。)
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