2021年11月11日木曜日

【ジェダイからマエストロへ】面白そうだから、鳥取城北高校で、日本の中心のことを話してきた。

天候 曇りのち雨
今歌 「」mol-74



やっほー!!!!
鳥取県大山は冬らしい気候にちょいちょい近づいてきましたよ~。
そんな中、先日は鳥取県にある私立鳥取城北高校の、総合の授業へ参戦してきました。
実は、高校に限らず、小学校、中学校含め総合の授業などでお呼ばれすることが多いのです。



例えば、小学校の授業で「大山」のお話しをしたり…(小学生とほぼともだち状態笑)



ある年には、鳥取城北高校からジェダイとして呼ばれたり…(最初の「どうもジェダイです」だけウケました笑)






そんな鳥取城北高校とは、何かしらで毎年関わらせてもらっています。去年は、総合の授業という枠を飛び出し、城北高校一年生の鳥取大山の遠足コースを全体的にプロデュースさせてもらいました。






そして今回は、高校二年生「総合的な探求の時間」で実施される、『TOTTORI MAESTRO PROJECT』のゲストとして呼んでもらいました。今回は、その様子を振り返りたいと思います。





 志学コース2年「総合的な探求の時間」TOTTORI MAESTRO PROJECTとは…



「総合的な探求の時間」TOTTORI MAESTRO PROJECTの概要&目的は、下記の通り。



鳥取城北高校の志学コース生徒の多くは、県内や県外の大学に進学します。その時に、鳥取県外の人々に必ず聞かれることがあります。「鳥取ってどんなところなの?」。この時に、多くの鳥取県民は、内心思っていなくてもこう答えてしまう。「鳥取には何もないよ。」。自分の故郷をPRする絶好のチャンスであるのに何とももったいないことか。鳥取にせっかく関わったからには、自信を持って語れる「地域教養」を身につけてほしい


本「鳥取マエストロプロジェクト」においては、鳥取を「歴史」「食」「経済」「街」「農」「砂丘」「大山」「宇宙」の8つの要素に因数分解して、各セクションのマエストロ(巨匠、専門家)にその道の最高の教養を身につけさせていただく。事前学習⇒レクチャー⇒質疑応答⇒まとめ作業というプロセスを回していく中で、「探求学習をする際のセンス」「専門家に対するリスペクト」「鳥取で育ったというプライド」を育んでいきたい。



ここまで見てお分かりいただけるでしょうか。
そう今回は、マエストロとして鳥取城北高校に参上したのでした。
銀河系の自由と正義の守護者ジェダイとして呼ばれてから数年、今回はマエストロとして戻ってまいりました。
(関連記事「【経験と試行錯誤】『高校生』と『おとな』のちがい。」2018年1月26日(金))



……どうも、マエストロまさしです。
まさしつけるだけで小物感がすごいですが、頑張っておしゃべりしてきました。



ちなみに第一回目は、鳥取県産業未来創造課のひょーちゃんこと、兵江さん。
鳥取の概論と国家公務員や県庁、市役所のお仕事の違い、鳥取で起業するチャンスをトーク。





第二回目は、鳥取県産業未来創造課の課長補佐である高橋泰志さん。
鳥取の「経済」をテーマに、意外と高校生は知らない鳥取の大きな企業の話や衝撃データの数々を交えてトーク。






そして、高橋さんからのバトンを受け継ぎ、第三回目マエストロまさしの出番です。






「…まじかよ、Tシャツじゃん…」とざわざわさせ、掴みはバッチリ?!
それでは、マエストロまさしのお話をちらっと振り返ります。



今回のテーマ『鳥取大山は「日本の中心」、フュージョンにより色違いが生まれる場所。』




タイトル謎ですね。毎回タイトルについては、その年代がすっとに入り込めるポップ「ワード」に書き換えます。
今回はドラゴンボールとポケモンから持ってこさせてもらいました。



今回のテーマについて、簡単に話したことをまとめると…
まずは直観でしか感じ取れなかったやばい鳥取大山のことを紹介。自らが鳥取大山に感じたやばい直観ストーリーと、その直感を形にした景色の画像や大山を表すためのイラストを用いて、言葉ではない部分でやばい大山を感じてもらいました。










その後、その直感の証拠となるようなデータと具体例を用いて、直観を客観的に裏付けをしていくような構成で進めます。









そして、鳥取大山の特殊な地理的環境を説明した上で…






だからこそ、大山は南限や北限の植物や生き物がいること、生物の遺伝子的分化エリアであること。遺伝子的分化エリアなので、北と南の猛者たちがギリギリ集う交流拠点になること。その環境も相まって、陸地でありながら固有種や新種(色違い)が生まれやすい場であること。このあたりを最近の事例を交えながら紹介しました。



例えば、ニホンジカやニホンザル等のミトコンドリアDNAの東日本タイプと西日本タイプの生物の遺伝子的分化エリアであること。アカハライモリやカジカカエル等の外部形態(色味が変わる等)の地理的分化の境界であることなども紹介。そんな境界まで辿り着けちゃう生き物たちは、猛者っぽいですよね。




特殊な環境だからこそ、現れる固有種。






そんな特殊な環境だからこそ現れる固有種の実例も紹介しました。






今回、最近見つかった新種(固有種)として、「ホタル」のお話をしました。なぜなら、「ホタル」は、鳥取大山の海から山まで0-1709mのコンパクトな立地を分かりやすく表現してくれる生き物としてぴったりだからです。



余談ですが、ホタルの見頃をみると鳥取大山の立地の特殊さが分かります。例えば、全国各地、ホタルが生息するエリアにおいて、ホタルの見頃は長くても二週間ほどです。しかし、鳥取大山の場合は、海から山まで標高を変え生息域がずれていくので、なんと約二か月もの間見頃があるのです。ひとつのエリアでこれだけ長くホタルを楽しめるエリアは、全国でも鳥取大山だけです。



そして、それを可能にしている鳥取大山の固有種こそ、鳥取大山の山頂に暮らすホタルなのです。…そんな固有種のホタルが新種として認定されたのは、実はつい最近のことなのです。



遡ること…2014年に山頂付近で1000-2000匹の「ホタル」が大量に発見されました。大山頂上部は風が強く、且つ積雪の多い厳寒な環境にもかかわらず、なぜ山頂部に大量に生息しているのか。その謎を追求するために、山頂で見つかった「ホタル」の独自調査がはじまりました。
(関連記事「鳥取県が大山山頂ヒメボタル調査へ」2014/7/26 産経新聞)



そして、2016年、DNA調査の結果、山頂に生息するホタルが新種の固有種として認定されました。これまで確認されたホタルの生息地のうち、標高の高い地域としては、富士山5合目(標高約1500m)、伊吹山9合目(標高約1400m)、志賀高原(標高約1200m)などが知られていましたが、標高1700mに大量にホタルが発生する例はなく、鳥取大山の山頂に暮らすホタルは、日本で一番最標高に生息するホタルとなりました。



こんな日本で一番最強のホタルが最近見つかるような場所が、鳥取大山なのです。すごくないですか…?このホタルの話は一例にすぎません。鳥取大山には多くの固有種が存在します。それは鳥取大山の環境だからこそ生まれたものなのです。



そう考えると…
『鳥取大山は「日本の中心」、フュージョンにより色違いが生まれる場所。』
ということが腑に落ちてこないででしょうか?



ちなみにここまで話してきたことを踏まえて、もっと言語化すると…
『鳥取大山は「標高と季節によって、北海道から沖縄を感じることができる日本の中心。特化した何かが集まって珍しい何か(固有種や新種)が生まれる場所。』
とも言えそう。そんな生物にとって、何かが生まれやすい環境なのです。



自然界の最先端である生き物や植物に言えることであれば、
もしかして、同じことは、その先にいる「ひと」でも…?






常に変化していく気持ち。



以上。当日のお話をプチ振り返りしてみました。
実際には、もうちょっと詳しく&「同じことは人でも…?」のあとにもお喋りはしてますが、長くなりすぎるので今回はここまで!



毎年こうしてお話しする機会を頂けることは本当にありがたいなぁと思います。
鳥取城北高校であれば、話す対象は高校生と毎年変わりはないので、資料などもそこまで作り変える必要もないのかもしれません。



ただ、それはあまりしたくなくて。毎回新しい自分のことを少しでも話せるように、少しづつ資料もブラッシュアップしています。新鮮なおとなをみせたいじゃん?笑



今回は、今年思いついたメモの話を中心にしたので、資料もけっこう作り変えました。
だからこそ、僕自身も聞いてくれる高校生と同じような新鮮な気持ちでお話しできたなと感じています。



自然体でいるのと、自分自身に慣れてしまうのは、似たようにみえて全然違います。
いつでも新しい自分であり続けられるように、毎日今を大事に過ごしていくぞ~!!と改めて思いました。



聞いてくれた高校生たち、
今回の機会を提供してくれた鳥取城北高校&リッキーありがとう。
楽しかったです!!



それでは、今日はこの辺で。
感想あればアップ先のSNSでもメッセージでもください、喜びます。
それでは、明日も張り切っていきましょー!!!!




紹介したいもの。



■カケルキッチン
毎週土曜限定。週替わり店長のお店。今シーズンは今月11月で終了なり。



■シゴト場カケル

鳥取大山で運営しているシェアオフィス。写真、デザイン、動画制作、イベント企画立案、クラウドファンディンまで、各ジャンルに特化してるメンバーでチームを組んで対応します。なにかご相談あればお気軽に下記からどうぞ~!



■トマシバ

今シーズンは11月21日で終了なり。間に合えば今シーズン、間に合わなければまた来シーズンぜひ!
鳥取県大山の麓。名峰大山と日本海のあいだ標高300mに広がる広大な芝畑で、一日一組限定のグランピング。暮らしに触れる様々なアクティビティもご用意。滞在される方ひとり一人に合った旅行コースの相談ものってます。(トマシバ詳細は画像をクリックしてね。)




■鳥取のプロ、まさし


観光プロデューサーまーしーが、鳥取の魅力をゆるく発信するYouTubeチャンネル。(
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