2019年11月5日火曜日

【イトナミダイセン藝術祭】面白そうだから、同じ集落に暮らすひとたちで創るミュージカルを見てきたよ。

天候 晴れ
今歌「踊る理由」片想い


やっほー!
本日は、鳥取県大山町長田集落で開催中のイトナミダイセン藝術祭に行ってきました。イトナミダイセンの演目の1つ「長田舞踏ミュージカル 伝統ブギ」を見に行くのが目的。前売りチケットを予約していたのだけど、なんと前売りで全席完売。すごい。



このブログをキッカケにすこしでも、『イトナミダイセン藝術祭』に足を運んでくれる人が増えればいいなぁと思うので、簡単にイトナミダイセン藝術祭の紹介も。







イトナミダイセン藝術祭』ってなに?



『イトナミダイセン藝術祭』は…前身の『大山アニメーションプロジェクト』から合わせると六年目になる地域に根差したアートの祭典です。



『大山アニメーションプロジェクト』は、大山町全体にフォーカスを充てていましたが、『イトナミ藝術祭』は、大山町の中でも、主催メンバーが暮らす長田集落に範囲を絞り、開催されています。『イトナミダイセン藝術祭』としては、今年が二年目の取り組み。



イトナミダイセン藝術祭には、アニメーション、インスタレーション、ダンス、パフォーマンス、音楽、食、占い、伝統工芸、ものづくりなど分野を超えて楽しめるコンテンツが盛りだくさん。みんなで藝術を楽しむ空気感が漂う藝術祭です。



長田舞踏ミュージカル 伝統ブギ




そんなイトナミダイセンの演目の一つ『長田舞踏ミュージカル 伝統ブギ』を見に行ったので、そのことについて書いてみる。



『長田舞踏ミュージカル 伝統ブギ』のテーマは、移住、移民。藝術祭を開催する鳥取県大山町長田集落に暮らす有志15人でつくるミュージカル作品です。演出/脚本/振付は、舞踏ダンサーの目黑大路さんがされています。



演者の中に舞台などの経験がある方は一人もいないと前もって聞いていたこともあり…どこか仲がいい友人の演劇を見に行く感覚で足を運んでいた自分がいました。



見終わった瞬間ではなく、舞台がはじまった瞬間に、その感覚はなくなり、一瞬で劇の中に潜り込まされました。たぶん見に行った人はみんなそうだったのではないでしょうか。



演劇の中で、シーンの切り替わりの途中途中に、演者ではなく集落に住む一住人としての本音(リアル)を独白する部分がいくつかあり、そのリアルによって、劇がより引き締められ、一時間半という公演時間があっという間でした。それぞれのシーンがリアルの影を映しているような。フィクションでありながら、リアルに繋がっている。



本当にいいものを魅せてもらったなぁ。劇中の顔もとても素晴らしかったんですが、劇終わり後のアフタートークでそれぞれの心境を言葉にしているときの泣き顔も晴れやかでした。






この舞台を長田という集落のメンバーで創り上げたことが本当に価値があることだなぁと感じました。演者の方々が、このメンバーで劇をできる「一度きりの機会」に懸けてるのも、言葉の熱量からめちゃくちゃ伝わった。



きっと今回の『長田舞踏ミュージカル 伝統ブギ』と同じ熱量のものをもう一度見ることはできないと思う。そんなエネルギーのかたまりが、ドカッと集まったミュージカルでした。本当に見に行けてよかった。こういう本当の意味で『いちどきり』の機会を逃さないようにしたいね。



出演者のみなさん、スタッフのみなさん、夢中になる時間をありがとうございました。



ちなみに、劇を見逃してしまったみなさんには朗報です。このミュージカルを作る過程や当日の様子が、藝術祭の最終日11月10日15時30分~ドキュメンタリー作品として放映されます。米子のローカルクリエイターユニット『米泳ぐ』の作品。ぜひ現地でご覧ください。




アートが暮らしに浸透した先に。暮らしがアートだと気付いた先に。




今年で六年目を迎える芸術祭のプロジェクト。はじめて参加したのは二年目。そこから毎年足を運ばせてもらっているけれど、どんどんいい意味で変容していってる。


2016年のアニメーションプロジェクトについてまとめた記事を読み返してみた…
大山町民にとって馴染みがない芸術祭やアートの取組みを、触れてもらい寄り添い浸透させようとしていたころのはなし。ちょっと引用。




今年で四年目を迎えるアニメーションプロジェクト。実ははじめて大山に訪れた際に、たまたま実施されていたのがアニメーションプロジェクトでした。(関連記事「はじめての地、鳥取」)


その時は地元の人中心に“ひと”が集まるイベントだなーという印象がありました。アニメーション作品自体も、住民の方を主体においた作品がとても多い印象でした。関わった人にとっては、とてもいい想い出に残る。でもそれは逆に言えば、関わってない人が見た時に、すこし内輪なイメージが強い映像作品になってしまうよなーと思っていたり。でもそれは、”旅人”目線からみた感想でした。


いま僕は、“暮らし”の上に“しごと”を作ろうと試行錯誤中。その中で、前提として考えることは「(自分がしたい)事業」と「人の意識」にある変化スピードの差です。簡単に言うと事業を大きくする変化スピードが早ければ早いほど、そのスピード感に「人(暮らす)の意識」の変化がついてくるのは難しい。


「勝手にやってるんだろ」になっちゃう。「事業」が地域に根ざした社会起業的な意味合いが強ければ強いほど、「人の意識」を考慮するのは重要。


アートという大山町のひとたちが馴染みがないことをして行く時に、すぐに大きな商業的なイベントを打った場合、地域に暮らす人はどうかんじるか?想像してみればなんとなく想像つきます。


「この町を良くしたい!!」そういう気持ちが、事業の根底にあればあるほど一番大切なことは、良い意味で“ひとのイシキ”の変化に併せた事業を展開していくこと。なぜなら「この町を良くする」は自分ひとりでは絶対にできないから。そして継続的に続かないと意味がないから。


昔の”旅人(ソトモノ)”目線からは分かりませんでしたが、いま自分も大山という地に根ざして本気で“しごと”を作って行こうとしてるからこそ、”暮らす(ウチモノ)”目線が見えてきました。


アニメーションプロジェクトは、かなり長い目線で考えられていて、だからこそ暮らしに寄り添える。長い目線で考えられるということは、「この町をよくする」以上に「この町で骨をうずめる」くらいの信念がとなりにはあることを意味してる。


長い目線で考えられてるからこそ、最初は地域のひとと楽しむ。アニメーションも地域の人が親しみ易い作品を作る。結果としての発信があっただけで、もともとアートをソトに発信していくことではなくて、アートを地域に浸透させていくことを目指していたのだなと。そうやった浸透して、みんなで楽しむ土台ができたからこそジャンプできる。(関連記事『【完成披露宴】大山アニメーションプロジェクト2016 Daisen Curry Party』)



そして今回は、暮らしている人に楽しんでもらうだけでなく、実際に長田集落に暮らす住民が演者として出演したわけだから、この軌跡を見てると、本当にすごいことだなと。



『長田舞踏ミュージカル 伝統ブギ』がカタチになるには、いままでの数年間が全て繋がってるんだよな、ほんと。いきなりきて、いきなりミュージカルをしようってカタチにできるものじゃないし、それで出来たとしてもこんなにも深みは出ないよね。



日常のイトナミからの関係性が積み重なって、カタチになるアート。イトナミダイセン藝術祭の会期はまだまだ続きます。ぜひぜひ素敵なアーティストさん達の作品を見に足を運んでくださいね。



イトナミダイセン藝術祭おすすめコンテンツ。



最後に…会期中に行ってほしいオススメのコンテンツを紹介して終わります。
ぜひ足を運んでほしいのが、イトナミの家で開催されている『いも占い』。
ポテト大好き人間としては、全くもってスルーできませんでした(笑)




そしてぜひ一回騙されたと思って、占われてください。芋になれるよ。
(ネタバレしないように写真は最低限のものを掲載笑)
ちなみに芋づる式で、この日は友達ふたりを芋占いへ送還。



ぜひオレンジの人の紹介できましたと『芋占い』ブースへ足をお運びください。
特典は何もありませんが、芋が喜びます。
それでは最後は、みなさん大好きこのかけ声でお別れしましょー。



食べると幸せ~~~~じゃがじゃがっ!!
イトナミダイセン藝術祭遊びに行ってね~!





紹介したいこと。



■イトナミダイセン藝術祭2019

会期:11月2日(土)〜10日(日) 9日間
会場:鳥取県大山町長田集落
(旧長田分校、てまひま、玉簾山清見寺 等)







■ハレアメ

第一次産業はポップカルチャーを標語に掲げたローカルカルチャー誌。














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