今歌「ニューライフが待ってる」金子駿平
やっほー!!
年の瀬になり、今年走ってきたことを少しづつ振り返りまとめるタイミング。
今回は、いま運営しているシェアオフィス『シゴト場カケル』で、今年から新しくスタートした取り組み『クラウドファンディング(以下クラファン)の窓口機能』&『クリエイティブサポート』について。
今年からはじまったこともあり、動いてはいるけれど、あまり見える化できていないと感じていたので、この機会にまとめます。今年カケルがサポートしたプロジェクト、プロジェクトの総支援金額、総支援者数等、一挙にまとめていきます。
なぜカケルでクラファンの窓口をはじめたのか、なぜクリエイティブサポートをはじめたのか、まとめて紹介します。
まずは2019年カケルのクラファン窓口から生まれたプロジェクトの紹介から。
(クラウドファンディングについて分からない方、まずはこちらご一読ください。☞『READYFOR~いまより一歩、好きな方の未来へ』)
【2019年5月~12月】カケルから生まれたプロジェクト数6、合計総支援総額 9,886,200円、総支援者数843人。
まずは、2019年度シゴト場カケルから生まれたプロジェクトを紹介。
【フルサポート&クリエイティブサポートプラン】
下記4プロジェクトは、READYFORキュレーター(クラファンのプロアドバイザー)のフルサポートプラン&カケルメンバーによるクリエイティブサポートにより達成したプロジェクト。
①『鳥取に熱狂を!県内初のプロバスケットボールチーム誕生!』
支援総額 2,081,000円 支援者 185人
カケルにオフィスも構えるドローン事業を展開する(株)skyer代表うさぴょんのプロジェクト。実際に、鳥取市にて3on3プロバスケチームの大会も誘致。
(関連記事『【運営は地元高校生】鳥取初!プロバスケットボールチーム 「TOTTORI BLUE BIRDS」が誕生』引用元:exciteニュース)
②『築130年の茅葺き古民家を後世に。鳥取県琴浦町に農家民宿 誕生へ』
支援総額 1,824,000円 支援者 118人
「NPO法人琴浦立子谷ふるさとプロジェクト」のメンバー一丸となり、クラウドファンディングを達成。農家民宿となる金平家住宅は、伯耆国の建築様式、技術、材料を駆使した農家建築として国の登録有形文化財にもなっています。
(関連サイト『地域の伝統資産・茅葺き古民家「金平家住宅」を後世に―都市・農村交流の拠点を目指した農家民宿に姿を変え新たなスタートへ!』引用元:ふるさとチョイス)
③『鳥取 米子市で毎日が祭りのようなゲストハウス+居酒屋を作りたい』
支援総額 2,310,200円 支援者 62人
きら家オーナー賢志さんによるプロジェクト。すでに米子市朝日町で飲食店を経営されており、さらに地元を盛り上げるべく、クラウドファンディングに挑戦。ゲストハウス付きの居酒屋をスタートさせました。
(関連記事『皆様本当にありがとう御座いました。』)
④『おにぎり君の挑戦!鳥取県大山町から元気になるおむすび届けます』
支援総額 2,279,000円 支援者 245人
大山町でおにぎり屋「ひとむすび」を営むおにぎりくん。拠点として、おにぎり加工所を作るためにクラウドファンディングに挑戦しました。
(関連記事『おむすびで人に幸せを届けたい!全国出張おむすび屋をスタートする小橋さんにインタビューしてきました!!』引用元:とっとりずむ)
【シンプルプラン】
下記2プロジェクトは、READYFORキュレーター、カケルメンバーに相談後、カケルからクラファンを申し込み、個人でクラファンに挑戦し、達成。(カケルから申し込んでいるので手数料2%割引)
①『障害の有無に関わらずみんなが楽しめるイベントを開催したい!』
支援総額 619,000円 支援者 106人
実行者のみっちーは、鳥取在住ではありませんが、鳥取県大山町、琴浦町の福祉施設にてパフォーマンスをしていただいたことがあり。そのような繋がりから、今回カケルを通してクラファンを実施しました。
(関連記事『Power in da Performance〜楽しい空間を創る集団が大山町へやってきた〜』2015年8月10日月曜日)
②『日本海新聞連載コラムを自費出版したい!』
支援総額 773,000円~ 支援者数 127人
松本さんが執筆している日本海新聞コラムを、今井印刷とコラボして自費出版するプロジェクト。
以上、2019年カケルから生まれたプロジェクトは…
合計6プロジェクト
合計支援総額 9,886,200円
総支援者数843人
総支援者数843人
となりました。
『カケル』に誕生したクラウドファンディングの窓口。
こうして振り返ってみると、様々なプロジェクトに携わらせてもらったなと感じています。クラウドファンディングの窓口機能と、クリエイティブサポートサービスをスタートしたのが、2019年3月9日でした。その時のキックオフイベントがこちら。
(関連イベントページ『3月9日(土)開催~顔が見えるクラウドファンディングサポ―ト説明会~』)
この取り組みを開始できたのは、まず、READYFORのキュレーターなっちゃん&ぐっさん(ユニット名:上司と部下)がいたからです。
カケルで立ち上がり、まだ前例がない『クリエイティブサポート』の取り組みを、キュレーターの実行者支援スケジュールに入れ込みながら、定期的に鳥取大山に通ってくれながら、一緒に試行錯誤で進めてくれました。改めて、本当にありがとう。
そんな『カケルのクラファン窓口機能』&『クリエイティブサポート』ですが、この取り組みを実現するには、キュレーターと同様、鳥取という地に根差しながら活動しているカケルメンバーがいなければ実現できなかったと強く感じています。
なぜなら、その地域を体感的に知っているのは、カケルメンバーだからです。
その地域感を肌感覚で知っているからこそ、また自分たちがクラファンを経験した実感値があるからこそ、クラウドファンディングのプロと一緒に伴走できたと思っています。あくまでクラファンサポートのプロと実行者をよりシームレスに繋げる係り。
そして、カケルでクラファンサポート(窓口、クリエイティブサポート)を実施することで、クラファンを鳥取(地方)で立ち上げる際に、潜在的にネックになっている部分を解消できるのではないかとも感じました。
地方のクラウドファンディングにおける三つの課題。それを解決しうる、カケルの窓口。
自分自身も鳥取大山でクラウドファンディングを実施した経験や周りの反応を見聞きしている中で、鳥取でクラファンを立ち上げる際に、大きく三つ課題があると感じていました。そして、カケルを作ることで、クリエイティブサポートをはじめることで、その課題を和らげることができるのではと思い立ちました。
※鳥取で感じたことなので、鳥取と書いていますが、これは他の地方にもあてはまるのではないかと感じています。
課題①『物理的な場所』がない。
クラウドファンディングをやろうと思っても、実際に相談する場所がない。地方において、ネット環境が整っている現代においても、オンラインからいきなり相談をはじめるのにはハードルを感じる人が、実は多いのではないか。
仮説☞実際に、鳥取圏内に物理的な【窓口(カケル)】を作ることで、今まで『物理的』に相談できないから、挑戦をためらっていた人たちが、挑戦しやすくなるのでは。また、クラファンを知らなかった層にも、身近な人が『場(カケル)』を通して実践することにより、認知が広がり、選択肢の一つとして考える余地がうまれるのでは。
課題②『心理的な距離』がある。
実行者がクラウドファンディングを立ち上げてとしても、鳥取(地方)ならではの考えや、心持ち、実際の現場感に対して、クラウドファンディング会社のキュレーター(アドバイザー)が寄り添い理解するには時間がかかるのではないか。またその理解度がプロジェクトの達成率にも多少影響するのではないか。
仮説☞実際に鳥取に暮らし現地を知るカケルメンバーがキュレーターと並走しながら、サポートすることにより、キュレーターの実行者理解が深まり、それにより、実行者もキュレーターとコミュニケーションがとりやすくなる。現地にいるからこそ分かる情報、現場感を共有していくことで、心理的な距離を近づけシームレスにキュレーターと実行者を繋げることができるのではないか。
課題③『スキル的な武器』がない。
実行者がクラウドファンディングを立ち上げる際に、想いはあっても、それを形にするクリエイティブスキルを持ったメンバーや仲間が近くにいないことが多いのではないか。またクラウドファンディングにかけるクリエイティブ費用もないため、制作したかったとしても、できないのではないか。その結果、伝わるプロジェクトになりきらず、達成率にも影響があるのではないか。
仮説☞実際に、クリエイティブスキルを持ったカケルメンバーが、クラファン実施する際に必要なチラシ制作や動画制作などのクリエイティブをサポートすることで、より伝わるプロジェクトにできるのではないか。また、そこでのクリエイティブサポートの費用については、完全達成報酬型にし、未達成の場合は費用を頂かない。そうすることで、未達の場合の費用捻出の不安感を失くし、クリエイティブを活かした挑戦の環境ができるのではないか。
実際に、今回『カケル』という場を通して、この三つの課題感を和らげる方法としての『クラファン窓口機能』&『クリエイティブサポート』は、とても効果があったと感じています。クリエイティブサポートで関わったプロジェクトが全て達成したことも、それを裏付ける一つの理由になりそう。
クラウドファンディングは、魔法のツールじゃない。
もう一つ。クラウドファンディングに携わるサポートをしている立場から言っておかなければならないことがあります。
それは、クラウドファンディングは、実施すれば資金が集まる魔法のツールではないということです。
今回サポートさせて頂いたプロジェクトも全て、実行者の想いと行動があったからこそ、達成できたものです。実行者の思いや行動がなければ、その想いを届かせるためのクリエイティブやキュレーターの献身的なサポートも意味をなしません。
また、あくまでクラウドファンディングは、手段のひとつであるということ。必ずしも、何かを挑戦しようとする人にとって、クラウドファンディングが最適な方法とは限りません。
実際、カケルに相談しにきてくれた方に対して、クラウドファンディングではない方法を提案した例は何件もあります。クラファンが絶対ではありませんし、むしろしっかり向き合える人にしかおすすめしていません。それくらいクラファンの挑戦には、覚悟が必要です。
実際、カケルメンバーが『トマシバ』でクラファンをした際の、プロジェクトの向き合い方も参考になると思いますので、もし気になれば、下記の関連記事をご覧ください。
(関連記事『ひとつの応援手段として鳥取に届いた、想いが乗った支援の価値。』引用元:READYFOR成功者インタビュー)
大きい会社で成り立つ場所ではなく、オモロイ一つひとつ、一人ひとりが際立つ場所に。
最後の最後に…
自分自身、会社を大きくすることに興味はなくて、ありのままのちょうど良いサイズを保ちながら、どうやって自分達に関わる人達(自分達含む)にとって『土台』的役割を果たせるかということに興味があります。(※そもそも合同会社sunsuntoは特殊な形式なので、これもまたどこかではなそう。おれはあくまで、メンバーのなかで代表の係りしてるだけ)
それは、会社の代表役員報酬を0にしているのもそうだし、それこそクラファンのキックバックを実行者に還元しているのもそうなのだけど、自分を更に大きくするために本来ウチ(内)に流れるハズのものを、自分のソト(外)に流すことによって、何かいい循環や繋がるキッカケが生まれるのではないかと考えています。
そんないい循環が生まれることを信じて、信じるだけでなくその導線作りを自分達でしながら実験しているのが今。
そしていまは実験の途中ではありますが、いい流れが確実にできてきていると感じています。なので、どんどんこのいい流れを循環させていきたいし、そのうねりが少しづつ大きくなっていけばいいなと思っています。
地域においては、大きい会社がずどんよりも、一人ひとりのオモロイが、一つひとつカタチになり際立つ場所の方が、おもろいと思う。そういう場所に魅力を感じるし、そういう場所が好き、鳥取や大山はまさにそんな場所だとおもってます。
そして、そんな何か始める時のみんなにとっての『土台(インフラ)』にカケルがなれればいいなとも思っています。いろんな職種のメンバーがいるからこそ、大抵のことはメンバーの職能をかけあわせることで、解決できる、協力できる。
掛け合わせて、おもろがりながら、そんな感じで引き続き、おしごとしていきたいと思います。
めっちゃ長い文章、ここまで呼んで頂きありがとうございました。
ということで、ひきつづき楽しんでいきましょう!!
2019年度カケル、クラファン部門のとりまとめ記事でした。
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