今歌 「ぼくらはつながっているんだな」清竜人
やっほー!!!!!
更新がだいぶ遅くなってしまいましたが、
今日は10月28日(金)
大山町で実施したDAISEN PARTYin平澤牧場を振り返りたいと思います。
DAISEN PARTYがはじまるキッカケ
DAISEN PARTYは、もともと大山エリアの美味しい食材を知ってもらう入り口として、県外で実施したのが始まりです。また地域起こし協力隊のときにおもっていたこと。「別に大山町にいなくても地域起こしできるんじゃない?」そんなことを自分で実践するために県外ではじめたイベントでもあります。
地域に関わるカタチは残ることだけではなくて、様々なカタチがあるはずなのに定住だけがゴールになっている地域起こし協力隊当時に抱いた疑問でもありました。本気で地域に向き合った上で出した答えは、尊重するべき。「いやいやな気持ちで残る」なんてことはどっちにとってもよくないから。
めっちゃ長い目線で見たら、どこかでまたその人と交差する時がくるかもしれない(もちろんこないこともある)。ミライのいつかに気持ちよく、握手して共創していける関係性が残っているかどうか。ミライを向いて、どれだけその人の考えを尊重できるか。そこにこそ、その地域や、そこにいる人の器があらわれる。
(関連記事「ひととひとを繋ぐことは、ひとと場所を繋ぐこと。」)
僕自身、26年間生まれ育った東京を離れて、鳥取県大山町にやってきたわけだけど、目の前にある関係性だけで全てが成り立っているかと聞かれれば全くそんなことはない。
場所は変われども、今まで出逢った友人との関係性は変わらない。ひととひととの関係性は続いていくもの。そして地域は”ひと”の集合体。つまり本質的には、地域は”ひと”なんです。目の前にいる”ひと”への向き合い方が、地域を作っていく。
そんなこんなで、いつも通り話しが脱線しまくりました笑
そんな「別に大山町にいなくても地域起こしはできるんじゃない?」から端を発したDAISEN食材を使用したイベント企画。この半年間、自ら何度も県外(東京・千葉・神奈川・山梨・広島)で実施したことで、生み出せる価値も少しづつ分かってきました。
大山という場所に来なきゃ分からない価値は必ずあるわけで、それを信じているからこそ確信しているからこそ大山を拠点に人生を懸けようと決めたわけです。
でもその大山への入り口にも興味の深さに分けた入り口があってもいいはず。「大山にイキナリくるのはハードルが高い、でも近くで大山の食材食べれるなら行ってみようかな。」こんな風に、今までキャッチできなかった人たちに向けた一つの入り口になりうる。
でも興味の入り口を広げるにしても、別に誰彼構わずきてほしいわけではない。誰彼構わずは悪い意味ではなくて、大山という価値がしっかり伝わる人に来てほしいだけ。それがマーケティング的に言えばターゲットなのだけど、そのコトバはあまりしっくりこないので使わない笑
だからこそ、実施するイベントはすでに関係がある友人、友人の知り合い、OrangeSpace滞在者、OrangeBox購入者、鳥取・大山に縁あるひと、現地イベント恊働者と縁があるひと。そんな風に魅力が伝わり易い環境で、魅力が伝わるであろうひとに向けて実施している。
そんなソトモノに向けて”大山”という価値をどう伝えていくかはこれからも、自分で仮説を立てて実際に動いていこうと思います。
そして「別に大山町にいなくても地域起こしはできるんじゃない?」と言いつつも、大山町地起こし協力隊を一年でやめつつも、大山町に残る決断をした自分。大山という場所で、しっかり地に足をつけて一歩一歩進んでいく決断をしたからこそ、ソトだけではなくてウチに向けて発揮できる価値もある。
そんな思いで実施したのが今回のDAISEN PARTYin平澤牧場です。
導入はこのあたりにしておいて…(導入長いね笑)
前回大山テレビ部と合同で実施したDAISEN BBQにて、実は地元に住んでいても大山の味をしっかり味わったことがないひとが多いことに気づきました。
(関連記事「【大山テレビ部】DAISEN BBQをわが町、大山でやってみた。」)
ということで今回のDAISEN PARTYin平澤牧場
地元食材(野菜・お肉)を味わうのはもちろん、野菜・果物をカクテルにしてみたりと、トコトン”食”を楽しんでもらえる企画にしました。
STEP1
カクテルの素材調達in大山エリア
まず初めに、今回のカクテルを作ってくれるバーテンダーを紹介!“大見謝将伍”こと“ジャミー”です!!!!!!
【ゲストバーテンダー】 大見謝将伍(おおみじゃ しょうご) あだ名:ジャミー 編集者(フリーランス)。1988年生まれ。沖縄-伊平 「おきなわ移住計画」 代表、「京都移住計画」広報、コミュニティマガジン http://nurariworks.com/ |
(関連記事「【いってきます編】ブロガーインレンジデンス@お城付きシェアハウスのまど間」)
同世代ということで意気投合。大山には二回目の滞在。今回の企画も忙しい中、快く協力してくれました。本当にありがとう!カクテル素材集めはもちろん、せっかくなので大山周辺をより知ってもらうためにも、半日かけてオススメスポット(人と場所がおもしろい)をくるっとまわりました。
詳細省きますが、今回まわったオススメスポットは後述の通り
ジュピタリアンヒル▷平澤牧場▷ダチョウ観光農園▷Cinema Valley
やまのうちさんとトーク |
大丈夫ラーメンで腹ごしらえ |
ダチョウ観光農園でミントとよもぎetc大量に収穫 |
OPEN前のCinema Valleyでかずぅさんとお話し。 |
結果として集まったカクテルの素材はこちら!
ドーーーーンッ!!一日こつこつまわった成果あり。
よもぎ アップルミント ミニトマト なし りんご 栗 かぼす しいたけ |
STEP2
調達した素材をピューレに。
DAISEN PARTY前日の夜が実はいちばん大変だったかもしれません笑ちなみにピューレとは、野菜・果物等を生のまま、またはよく煮てから裏ごしにし、煮詰めたものです。スープやソースの材料としても使えます。
さっそくゲットした食材をピューレ&リキュールにしていく作業を振り返ります。
①栗をピューレに
ゲットした栗 大きいのが丹波栗 小さいのが柴栗 |
砂糖と一緒に20分程煮込みます。 |
煮込んだ栗を包丁で切り、ひたすら中の実をほじくりだします。 ここで腕が痙攣した笑 |
大量の栗を鍋に。 |
そこに牛乳を投入して、沸騰するまで煮込みます。 これをミキサーで混ぜればピューレの完成です。 |
まずは丸ごとトマトを煮込みます。 その後、トマトの皮をはぎ沸騰させれまで煮込みます。 |
しばらく冷まします。 その後トマトを濾すと、純度100%のトマトピューレ完成です。 |
ジャミーが奮闘している図 |
③フルーツ5種をフルーツパンチに
フルーツ(パイン・梨・プルーン・みかん・リンゴ)をカットし、砂糖・炭酸水・アルコール(ラム)と混ぜ込みフルーツパンチを作りました。ちなみにフルーツポンチじゃなくて、フルーツパンチです。打ち間違いじゃないよ笑
フルーツカット |
こちらがつけ込んだフルーツパンチ |
もちろん手間はかかったのだけど、そのあいだジャミーの豪族トークも聞けたので大満足な前日準備でした。
STEP3
DAISEN PARTY in 平澤牧場開演
ついにDAISEN PARTY in 平澤牧場が開幕。コトバで語るよりも写真の方が伝わると思うので、さそっく写真で振り返り。
会場&平澤さん
会場入り口 日中は大丈夫ラーメンやってます |
笑う門には福来るスペース |
平澤さん |
会場にはカクテルコーナーも作り準備万端
特設カクテルコーナー |
さぁ人が続々とやってきましたー
くつ・靴・クツのやま |
乾杯!!!!!
乾杯の音頭は芝農家たまちゃんにとってもらいました。(この時ぼくはまだ仕込み中笑)
かんぱーーーーい |
場を彩る食材たち
大山でとれた新鮮な野菜とお肉たち
オリジナルカクテル!こちらはよもぎのノンアルコールカクテル
ご飯はもちろん日本昔話盛りです
唐揚げもパリパリ
薪ストーブで白ナス丸焼き
各部屋の盛り上がりをパシャリ
この日、大山オオサンショウウオの会 一名メンバー勧誘成功!!笑 |
ほぼみんな「はじめまして!」 学生から社長さんまで。 |
カラオケ部屋 |
いい感じに自然と三つの部屋に分かれていきます。みんな行き来をして自然にはなしていました。ほんとに居心地が良い空間。
今回の一押しオリジナルカクテルに集うみんなをパシャリ!
いつもお世話になりまくり山上農園たまちゃん
最近独立して頑張ってるあゆちゃん
オラクルカードと言えばのサナさん
大山ボーンフィールド姉妹
鳥取にこの方の歌声あり、みっちゃん
まだまだ続く個性ある面々
日本昔話し盛りをするくろちゃん
マジックを披露するマジシャンさっけー
カラオケを歌うシロケン(歌詞に注目笑)
「はじめまして」の人がたくさんなんだけど、場として成り立つ。本当に居心地が良い空間でした!みなさんありがとうござます!!
ひととひととの関係性は、わたしとあなたでつくるもの。
こうして「はじめまして」の人どうしがゆるく安心して繋がる場はとても大切。”暮らし”をする上で、やっぱり欠かせないのが人同士のかかわりです。地方に”暮らす”うえで、よく聞く問題のひとつに”人間関係”があります。実際よく相談されたりもします。
その問題の多くは、その土地に”すでに”出来上がっている人間関係が大きく影響していると感じます。
これは別に地方に限ったことでもないのですが、どこの場所にもすでに出来上がった関係性があります。もちろん東京も”人間関係”という関係性の上に暮らしは成り立ってます。田舎は人間関係で成り立っているというけれど、はっきりいって東京も変わらない。僕自身、根本の暮らし(生きる)に対するスタンスが変わってないからこそ、そう感じます。本質的に大切なものは場所により変化するものではない。
ただ実は、その”人間関係”は東京という”ひと”が多い場所に行けば行く程みえにくくなります。”ひと”が多いので、”ひと”が紡ぎだす人間関係の線が、”ひと”の数だけあるのです。線が密集しすぎてみえにくいだけで、”人間関係”は東京でも重要な要素のひとつです。
逆に言えば、”ひと”が少ない地方という場所にいけばいくほど、その”ひと”が紡ぎだす人間関係の線は見え易く、そして巻き込まれ易くなってくるんです。選挙における派閥などもその関係性のひとつですし、せまい空間だからこそうわさ話も一人歩きしていきます。既存の関係性が良い方向で作用すればこの上ないのだけれど、全てがそう上手くは行かないことの方が多いと実感します。
例えば…地域起こし協力隊などが、既存の関係性が見え易い地方に入っていた時にいったい何が起きるか。
それは既存の関係性のまま”ひと”を見る可能性が非常に高いということです。いい面も悪い面もありますが、悪い面をあげてみれば…
地域に入って最初に接したひとの関係性に引きづられたり、「あの人は気をつけたほうがいいよ。」そんなひと言を鵜呑みにしたり。
でもそれは全く以ておかしなはなしです。
だって、本来ひととの関係性は、”わたし”と”あなた”でつくるものだからです。
そこからすべて始まっていくと思うし、既存の関係性に引きずられていては、新しいものは生み出せないとおもう。案外、地元に住んでいる人も、ちゃんと知らないはずなのに、既存の関係性やうわさ話だけで勝手に分かってるつもりでいる人も多いと思います。
既存の関係性に引きづられず、アドバイスを単なる情報として受け止めて、フラットな心持ちですべての人と接する。自分の目でみたもの、こころで感じたことがすべて、いつもそうおもってます。
そして…
そんな既存の関係性を、外から入ってきた自分だからこそ、縁もゆかりもなかった場所にひとりでやってきた自分だからこそ、“壊せる”と思っています。新しい縁(関係性)をつくれると思っています。“壊す”というコトバをあえて使ったけれども、全部が全部ではなく、良い関係性はそのままに、もったいない関係性をアップデートするイメージに近いのかな。
そんな縁を作れれば、地域に入ってくるひとはフラットな関係で、地元のひとと関われる。地元のひとも新たな目線で、知っていたひとを再認識できると思うんです。
そんな場を小さく表現しているのがOrangeSpaceであり、そんな場を体現しようと実践したのが今回のDAISEN PARTYin平澤牧場であり、そんな場所に”大山”をしたいとも思っています。
つまり僕がウチに向けて発揮できる価値は、新しい縁(関係性)をつくること。それにより、知ったつもりでいた”あたりまえ”の魅力をひきだすこと。
この一点に尽きます。
それはひとにも場所にも当てはまります。
今まで知っていたつもりの人が、実は違った良い側面を持っていることに気づくこと。
今まで当たり前だった目の前の景色が、実はめちゃくちゃ魅力的なのだと気づくこと。
いま自分がしている”くらしごと”(暮らしと仕事)を通して最終的に行きつきたいのはここなんだなと再認識。
とにかく今回は初めての会だったので、どうなるか未知だったけれど、みんなのおかげでめちゃくちゃ楽しい会でした。
参加してくださったみなさんありがとうございました!
それでは
最後に集合写真をパシャリ。
平澤さんが写ってるので、この写真をBlogトップにのせようと思ったのだけど実は違う写真を選びました。それが下の写真。
この写真一枚目と比べてみてください!気づきました?そう!みんなの素の笑顔がでてるんです。やはり平澤さん人を笑かす天才だわ。
平澤さん全面協力、本当にありがとうございました!!!!!!
いろんなひとに平澤牧場も知ってもらえてよかった。
平澤さんがいつも言っています。
「助け合いが大事!こまってる若い人こそ応援してやらにゃいかん!」
その言葉をそのままに。いつも感謝しています。
一緒の熱量で同じ方向性を向いてる人といいものを創っていく。小さい熱量の固まりをどんどんドンドン転がして雪だるま式に、みんなといっしょにおおきくしていくぞ。
僕にできることは、
大山の今の魅力を伝えること。伝え続けること。自分のくらしごとを通して。
そして、その矢印はナカにもソトにも向かってる。
さぁ引き続き大山・鳥取でおもろいことを、みんなで一緒にしていこーっと!!
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