2017年2月28日火曜日

【地球さんぽ部】24時間で、どれだけ大山を堪能できるかレポートしてみた。

天候 晴れ
今歌 「夜にダンス」フレンズ

やっほー!!!!
最近は春一番も吹いたりなんかして、少しづつ春の気配が近づいています。
先週末土日を使って、岡山の友人ハッシーが大山まで遊びにきてくれました。
それに合わせてアメリカからアーロン、倉敷からカメラマンいせきさんも。
大山メンバーも一緒に遊びたおした先週末。その様子をまとめてみました。




地球さんぽ部、大山へ。


地球さんぽ部、大山へ。

実は今回のメンバーは、岡山で結成された地球さんぽ部のメンバーです。
地球さんぽ部とは、世界各地日本各地を現地集合現地解散で遊びたおす団体!
今回、さんぽ部としては、二回目の大山!ようこそ!!

ちなみにハッシーと出会ったのは、去年のゴールデンウィークなのですが、それから大山に来るのはなんと四回目!!恐るべき大山リピーター、うれしいなぁ!
前回は、10名近くでハロウィンと紅葉を楽しむために大山へきてくれました。
その時の写真はこちら。

みんなで「やっほー!!!!」


紅葉とパシャリ


夜はハロウィンパーティー敢行!


もしかしたらこの賑やかな団体とすれ違った人達もいたのではないでしょうか?
写真からでも、楽しんでいる様子が伝わってきますね!

大山さんぽ部のトップページは、我が家の前で撮影した写真です笑


良い写真ですねー
地球さんぽ部が気になった方は、facebookページをチェックしてみましょう。
日本各地さんぽする様子がアップされていますよ
▷『地球さんぽ部facebookページ

それでは、先週末の大山旅行記をふりかえりー。
大山滞在時間は約24時間、さぁ24時間でどこまで楽しめるのか。
ギリギリ大山24時スタート!!!

大山さんぽ一日目


13:00 米子着

今回は高速バスで大山へ。
岡山からは、高速バスももたろうエクスプレスで、米子到着。
ちなみに米子まで迎えに行ってくれたのは、大山が誇るイラストレーターゆーみん、ありがとう!
所要時間:2時間弱
往復料金:5,700円
(関連サイト『高速バスももたろうエクスプレス』)

14:00 山楽荘到着

OrangeTrip『こころを調える』に参加するために、山楽荘へ。
そしてなんとプログラム前に山楽荘でかまくら作りを敢行。
1時間弱でカエルかまくらを作ってしまうチームワークに脱帽です!笑


アーロンは、ひとりでギリギリ!良い笑顔!


ちなみに僕はお昼まで芝のお手伝いをしていたので、かまくら作りを終えたあとに合流。
この日は、琴浦町の大山芝さんのお手伝い。みなさん気さくな方ばかりで、いつも楽しく作業をさせてもらっています。
せっかくなので芝作業(休憩中)の様子ものせておきましょう!


なんてのどかー!!!!!
(関連記事『【暮らしツーリズム】大学後輩が、大山町民になってみた。』)

15:30〜 OrangeTrip『こころを調える』スタート

山楽荘での定番メニューとなったOrangeTrip「こころを調える」。
今回は、座禅・写経・とうろう作りのプログラムになります。
まずは座禅の方法や、座禅をなぜするのか等のお話が、豪賢住職からあります。


本格的に座禅開始。みんな集中した面持ち。


続いては写経です。


細かい字を書く機会がないため、ところどころ手をほぐしながら写経に取り組むアーロン。


全員約30分程で、書き終わりました。
30分集中して字を書く機会って実はあまりなかったり。
書き終えたみんなの顔は、どこか達成感があります。


続いては、とうろう作り。
とうろうにともす和紙にメッセージを書き込んだり、模様を作ったり。
やり方は自由です。


アーロンは模様、はっしーはイラスト風、ゆーみんは切り絵風と、
それぞれのらしさが出ていました。


作った灯籠をともします。
ちょうどプログラムが終了する17:30頃がサンセットタイムに当たります。
夕日から日が落ちるまでの時間が、灯籠も綺麗に撮影できます。


作ったかまくらの中に、灯籠をともしてみたり。


灯籠置き場もしっかり作ってます。


自分たちが作ったかまくらをオブジェに撮影をするのも面白い!
かまくらの外にも灯籠をかざってみました。


かまくらを作った三人at山楽荘


ちなみに3月11日にも『こころを調える』実施します。
この日は灯籠作りが、アロマ作りプログラムになります。


チラシに記載されていませんが、3月11日(土)15:30〜実施。
定員まであと5名なので、興味ある方はぜひお申し込みをどうぞ!
▷「OrangeTripお申し込みフォーム


18:00〜 フレスコボールat高麗体育館

毎週金曜18:00〜活動しているフレスコボールチームDAISEN。
今回は、土曜日に特別開催。みっつ、ひろぽんもハッシーと久しぶりの再会!
(関連記事『【なるか優勝?!】Frescoball JAPAN OPEN2016in三浦海岸に参戦してきた。』)


はっしーのアクロバティックプレー!
岡山でもフレスコボールを広めてくれるとのこと、嬉しいね!


20:15〜 ラーメン悟空

僕が大好きなラーメン悟空へ!
どのラーメンも美味しいですが、一番オススメはニララーメン。
ここしかない!という絶妙な辛さ。まじでうまいので、ぜひ食べてみてください。
東京のラーメン激戦区高田馬場にあっても、生き残れると思えるくらい上手い!!!


はっしー&アーロン「フレスコボール後のビールは最高ー!!!!」


21:00〜 淀江ゆめ温泉

ぼくが大山に移住してきてから、一番行っている温泉が淀江夢温泉。大山町ではないですが、休憩スペースは広いし、仮眠スペース、そしてWi-Fiまで完備しているのでめちゃオススメ!


フレスコボールの汗を温泉でガッツリ流しました!


22:30〜 OrangeSpace

夜はみんなで飲み会。すっかり写真とるのも忘れていた笑
からだを動かして、うまいごはん食べて、温泉入って、家ではビール。
12時過ぎにはみんな自然とスリーピー!充実の大山さんぽ一日目となりました。


大山さんぽ二日目



10:00〜 OrangeTrip「雪上さんぽ」

大山さんぽ二日目本日の午前中は、またまたOrangeTrip!
今しか体験できないスノーシュープログラム「雪上さんぽ」!
8名の参加者の内、県外から3名、大山町から1名、米子市から4名。

ちなみにガイドは豪賢住職!
住職がガイドするスノーシュープログラムは日本でもここだけ。
雪を楽しみながら、大山寺周辺の詳しい知識も知ることができます。

それでは…雪上さんぽスタート!!
まずは豪賢住職が、スノーシューの使い方をレクチャーします。


使い方をレクチャーしたあとは、さっそく雪上さんぽスタート!
左側にみえるのは大神山神社奥宮の鳥居です。
大体地上から1メートル50センチ上を歩いています。


まだ踏み固められていない新雪部分を自由に歩き回ります。
ちなみに木の温度が高いため、木の周りの雪は溶けています。


なで牛も冬眠中。なでながら願い事を一つ祈ります。
ここでは大山寺について、豪賢住職から詳しいお話も。
みんな興味深々!


開運鐘もしっかり鳴らします!


そして、待ちに待った大山寺本堂前で休憩タイム。
雪の上であったかいスープとバケットを楽しみます。
みんな良い笑顔ー!!


ここからはプログラム後半戦。
急勾配をみんなで声をかけあいながら登ります。
スノーシューで不思議なのは、急勾配なのにそこまで疲れないところ。
楽しみながら登る様子が印象的でした!


そして大山とブナの森が綺麗に見渡せるエリアに到着。
下の写真で、みんなが立っている雪の足場は、冬にしか現れません。
まさに冬にしか撮影できない写真です。豪賢住職センターで、みんなで集合写真!


帰りは急勾配をくだるコース。
スノーシューで一歩一歩くだるも、一気に滑り落ちるも楽しみ方は自由。
今回の下りのコースは、滑り落ちながら楽しむ派が多数でした!笑


そして山楽荘へ戻り、今回の「雪上さんぽ」は終了。
みなさんから頂いたアンケートも満足度100%!!んーすごい!

正直、自分で企画した『雪上さんぽ』ですが、めちゃ面白すぎる!!!!!笑
このスノーシュープログラムはここでしか体験できないプログラムだと自信を持って言えます。
どこにも、だれにも真似できない。

大山の土地を活かしたスノーシュー体験+大山寺などの歴史的スポット+山楽荘女将律子さんが作るあったかスープ&バケット+冬にしか撮影できない絶景スポット
そして何より、それを豪賢住職がガイドするからこそ、全てに深みが増します。
住職がするスノーシュープログラムは、日本初。

それが出来るのも全面協力してくださる山楽荘さんあってこそ。
豪賢住職、律子さんいつも本当にありがとうございます。

今季開催は、残り一回となっておりますので、興味ある方はぜひご参加おまちしてまーす!
■「雪上さんぽ」3月12日(日)10:00〜12:00


こちらも定員まであと5名なので、興味ある方はぜひお申し込みをどうぞ!
▷「OrangeTripお申し込みフォーム

更に詳しいプログラム内容は、下記記事をご一読あれ。
▷(関連記事『【身体調ふ体験を】住職がガイド?!「雪上さんぽ」ツアー体験記!』引用元:DAISEN TRAVEL)


12:30〜 豪円湯院

そして本スノーシュープログラム参加された方にオススメしてるのは、プログラム後の温泉・豪円湯院!
スノーシューでかいた汗を綺麗さっぱりながせます。
しかも最近料金を改訂しまして、衝撃の380円!!!!

行かない理由がありません笑
現に今回プログラム参加者8名のうち7名は豪円湯院へ。
こうしてプログラムに参加された方に、大山にあるオススメ施設への導線をつくることも、地域密着で観光プログラムを作る際に大事にしてること。

プログラムの外側にある大山の強みも、しっかり活かせるようなプログラムを今後も作っていきます!
(関連記事『鳥取No1高所の秘湯。豪円湯院が神秘的すぎた。- 大山町』引用元:とっとりずむ)



豪円湯院でリラックスしたあとは、米子駅へ

14:00〜 米子出発

帰りは高速バスで岡山へ。
一泊二日大山滞在時間は約24時間ほどでしたが、本記事をご覧頂ければ分かるように、かなり濃厚な時間をすごせたみたいです。
また地球さんぽ部で大山に遊びにきてくれるみたいなので、楽しみにまっています!
はっしー、アーロン、いせきさん本当に来てくれてありがとう!!!!!

まとめ


ギリギリ大山24時は大成功!!
24時間で、しっかり大山を満喫してもらいました。

はっしーは四回目、いせきさんは二回目だったのだけれど、
「大山大満喫して満足したから、次は行ったことない観光地へ行こう」
とはならずに、「大山大満喫して満足したから、また大山にくるね!!」
そう言ってくれるのが嬉しい。

「大山大満喫して満足したから、また大山にくるね!!」と言える相手がいるからこそ、関係性は続いていくんだろうな。

人と人を繋げることで、そこに場所もついてくる。
そんな関係性を引き続き突き詰めたいなと思います。
(関連記事『新しい観光のカタチ』)

また大山で会えるのを、大山メンバー一同楽しみに待ってまーす!!!


今回紹介したところ



山楽荘
ところ :鳥取県西伯郡大山町大山14 
電話番号:0859-52-2006




豪円湯院
ところ :鳥取県西伯郡大山町大山25
電話番号:0859-48-6801













2017年2月23日木曜日

【あわ屋】OrangeBoxをお届けに、『あわ屋』さんに行ってみた。

天候 雨のち晴れ
今歌 「明るい未来」never young beach

やっほー!!!
書きたいことができたので、書きます。『書きたい時に書く』は大事にしたいこと。
感情や想いにも鮮度があるからこそ、書きたい時に書くことは重要。

ちなみに前回の『【大人の自由研究】ベスト三選〜大事なことは『ほぼ日手帳』が教えてくれる。〜』が意外に好評でびっくり!!大人の自由研究は、毎日何かしら書いてるんだけど、今後Blogには、ひとり言みたいな感じでときどき更新していきまっす。

そんな今日はOrangeBoxのはなし。いまこのBlogを書いてるまさにちょっと前に『あわ屋』さんに行ってきました。


あたたかな雰囲気漂う『あわ屋』


今日は米子市両三柳にある『あわ屋』さんに行ってきました。
以前『空に合ふ~フリームゼロ~神仏の合わう場所at天狗茶屋』であわやのかずみさんをお見かけしたことがありました。
(関連記事『【これで0円?!】美味しいランチが無料で食べれるイベントに行ってきた。』)

ただ実際に『あわ屋』さんで、かずみさんにお会いするのは初めて!
あわやさんには、めちゃめちゃあたたかな雰囲気がただよっていました。
扱っている商品は、衣食住に纏わるもの。

パシャリとした写真たちかるく紹介します。

入口
毎日9時〜18時まで。

店内にはこだわりの商品が並べられています。

まるちゃんのお米も。衣に纏わるお洋服も。

雑貨

完璧に感覚的なはなしになっちゃうけど、おみせの雰囲気が、そのまま人柄もあらわしているような佇まい。かずぅさんの人柄がそのままカタチになった『Cinema Valley』と似た雰囲気。

ちなみに今回、『あわや』さんに訪れるキッカケをくれたのも、実は『Cinema Valley』のかずぅさん。紹介を受けたかずみさんが、わざわざ連絡をくださりOrangeBox自然栽培セットを注文してくださいました。うれしい、ありがたい、うれしい!!!
(関連リンク『OrangeBox』)

先日撮影した自然栽培の野菜たち。
ちなみに今回の自然栽培セット内容は、黒キャベツ・紫水菜・小松菜・子カブ・白ネギ・じゃがいも。

実は2月はじめにもお届けしたのですが、そのお野菜をイベント『両三柳商店@今井書店 』でも使って頂いたみたいです。ありがたい。



『野菜のかたちは関係ないと、改めて気付かされました。ありがとう。』


あわ屋さんで、お野菜のおはなしをしている途中に、今日届けた野菜をなでなでしながら、ふとそんな言葉をかけてくれました。正直OrangeBoxのお野菜たち、カタチは不揃いなものばかりです。きっとスーパーには置けない商品ばかり。

でもでも、味はまちがいありません。味にカタチは関係ない。

カタチなんてこだわらないけど、美味しい野菜が食べたい!そんな人に食べてほしい野菜たちです。「中身をみてくれ!」野菜たちのことば。(引用:「【Orange Box】野菜の想いを届けます。」)

そんなことを思いながら、OrangeBoxをはじめたからこそ、面と向かって言ってもらえるのはめちゃくちゃ嬉しかった。そして自然栽培野菜を作ってくれているみっつにも本当に感謝。速攻みっつに連絡した笑

この言葉は、野菜が本当に美味しかったからこそでてくる言葉だと思う。みっつすごい。

『好き』は、『興味がないもの』への入口を作ってくれる。


ここまで、『大山の野菜』に僕が興味を持ったのも、全ては『好き』という気持ちから。
東京に住んでいた時には、野菜に興味を持ったこともなかったです。

ごはんは昔から大大大大好きでしたが、野菜に目線が向いたことはなかったです。
僕にとって野菜は『興味がないもの』でした。

でも大山に一目惚れして移住してからは、大山にあるものに、興味が向くようになりました。

大山に暮らすひと、大山にあるしごと、大山のおみせ、大山の自然、大山の野菜。
大山への『好き』という気持ちが、まずは『大山にあるもの』への入口を作ってくれました。

そしてさらに、同世代で同時期に、同じ大山町協力隊として赴任したのがみっつ。
そのみっつが、想いを持って取り組んでいる農業。

大山への『好き』から橋渡しされた『大山にあるもの』。そこに友達として大好きで信頼できるみっつが、農業に人生を懸けて取り組んでいたからこそ、『野菜(興味がなかったもの)』に、更に目が向いたのだと思います。

僕にとってOrangeBoxのキッカケは、『大山』と『みっつ』だなと、今改めて思えます。

何かを好きになることは、一つに焦点を当てると思われがちだけど、何かを好きになることこそ、実は他のことに興味をもつキッカケになるのかもしれないね。


そもそもOrangeBox事業として成り立っているの?



今年の四月からあと少しで一年。OrangeBoxだけで生計を立てるにはまだまだまだまだ至っていません。しかし、着実に少しづつ想いに共感してくださる方がふえています。お野菜を購入してくれる方はもちろんですが、最近はお店にもOrangeBoxのお野菜をお届けしています。

OrangeBoxのお野菜の魅力を、スープとして伝えてくださる『Cinema Valley』さん。
(関連記事「【cinemaValley】大山・森のスープ屋さん」引用:DAISEN TRAVEL)

多くの観光客を迎え入れる窓口であるからこそ、地元の新鮮なお野菜を使いたいとお話を頂いた『米子全日空ホテル』さん。
(関連サイト「米子全日空ホテル」)

まずは、しっかり栄養を蓄えるところから。着実に根はのびています。
根っこがしっかりしてれば、花は自然に咲く。

大事なのは根っこ。
どこまででも、どこまででも、のびてけ、根っこ!!!!
びよーーん!!!

今回紹介したところ


あわ屋
ところ :鳥取県米子市両三柳 2676-1
電話番号:0859-57-2862




cinema valley
ところ :鳥取県西伯郡伯耆町真野694
電話番号:0859-57-5774


2017年2月16日木曜日

【地域起こし協力隊】地域起こし協力隊の給料は、ぜんぜん低くないという真実。

天候 晴れ
今歌 「もしも僕に」関取花

やっほー!!!!久しぶりのBlogです。


東京都世田谷区から鳥取県大山町にやってきてそろそろ二年が経とうとしています。
そんな中、去年の今頃はどうしていたかなーと振り返ってみると、
絶賛、地域起こし協力隊を辞めるか否かの真っただ中でした笑


最近のニュースでは、地域起こし協力隊が、4,000人を超えたという報道も。
(関連記事『地域おこし協力隊 4000人超える 定住希望者に支援強化へ』引用元:NHK NEWS WEB)


人数が増えていくに連れて、今後ミスマッチが起こりうる可能性が非常に高いと感じます。そこで、地域起こし協力隊OBとして、自分の経験を抽象化して、どんな心持ちで取り組むべきかだけシェアしておきます。そこが一番大事な部分だと思うので。


この記事は、地域起こし協力隊を目指す人、任期継続に悩んでいる人に向けて書きます。
少しでも参考になる人がいれば、それだけでオッケー!
(※最初に言いますが、学生で就職先の一つとして、地域起こし協力隊を選ぶのは超絶オススメしません。)

地域起こし協力隊の定義おさらい


ということで、今日は『地域起こし協力隊』のはなし。


ちなみに地域起こし協力隊の捉え方は、自治体や人によって様々ですが、それだと話しの捉え方が人によって異なってしまいます。
そのためこの記事では、総務省の定義に従って話しを進めます。


地域おこし協力隊とは
○制度概要:都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住⺠票を移動し、生活の拠点を移した者を、地方公共団体が「地域おこし 協力隊員」として委嘱。隊員は、一定期間、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、 農林水産業への従事、住⺠の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組。
▷目的(前提)『定住・定着』 
▷手段『地域ブランドや地場産品の開発/販売/PR・ 農林水産業への従事・住⺠の生活支援



地域起こし協力隊の給料はぜんぜん低くない。



一般的に、地域起こし協力隊の給与は低いと言われています。
こういった認識は、民間企業と地域起こし協力隊を比べた結果起こるものです。


でも実は、民間企業で働く会社員と、地域起こし協力隊では『給料の前提』が異なります。簡単にイラストにまとめたのが、下の図。




会社員の場合

会社員にとって、最大の目的は『会社に貢献』することです。
『会社に貢献』する手段として『労働』をします。
そしてその対価として『給料』が支払われます。

ポイント▷会社員の目的は、『会社に貢献』という『他者目的』。


地域起こし協力隊の場合

地域起こし協力隊にとって、最大の目的は『定住・定着』することです。
定住・定着』する手段として『労働(地域ブランドや地場産品の開発/販売/PR・ 農林水産業への従事・住⺠の生活支援』etc..)』があります。
そしてその対価として『給料』が支払われます。

ポイント▷地域起こし協力隊の目的は、『定住・定着』という『自己目的』。


こうして見比べると、根本的な違いは一つ。
『他者目的』であるか、『自己目的』であるかという点です。


会社員で或る限り、会社(他者)に貢献することで給料が支払われます。
一方、地域起こし協力隊の場合、自分(自己)の未来(定住・定着)を作っていくことで給料が支払われるのです。


これはめちゃくちゃ大きな違いです。
『他者目的』であるか、『自己目的』であるかは、付き合う人達との関係性にも影響を及ぼします。


例えば、会社でクライアントと築いた関係性は、会社同士の関係性になります。しかし、地域起こし協力隊で地元の方と築いた関係性は、そのまま自分との関係性になるのです。


未来の自分に還ってくることをしているにも関わらず、お給料がもらえる。
地域起こし協力隊隊の予算は、一人につき年間報酬200万円/活動費200万円です。
報酬200万円をもらいながら、未来の自分に還ってくる活動に200万円が使えます。


これは起業準備しているにも関わらず、お給料がもらえる状態を想像してもらえれば、ありえない待遇だと気付くはずです。


そう考えると、域起こし協力隊の給料はぜんぜん低くありません。

意識には『前提』の意味を変える力がある。


『他者目的』『自己目的』の前提に疑問を投げかける言葉もあると思います。
「会社員でも自分のために働いている人はいる。」
「地域起こし協力隊でも、行政から求められたことで働いてるひともいる。」


そういった人は、自分の意識により『前提』が変化した例といえます。
実は、前提が変わるも変わらぬも、その人の“意識”次第です。
簡単にイラストにまとめたのが、下の図。




会社員でも、自発的に未来を描きながらする仕事は、『自己目的』になりえます。
そんな働き方をしている人は、めちゃくちゃイキイキしていると思います。
周りに思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか?


逆に、地域起こし協力隊では、前提が『自己目的』なので「これをやりたい」という自発的な意識が求められます。もし『受身的意識』を持って地域起こし協力隊になってしまった場合は、行政に求められた『他者目的』だけをこなすお手伝い要員になってしまいます。


地域起こし協力隊の制度が『自己目的』を促す制度だとするのであれば、「この場所で◯◯をやりたい!」と思える自発性が何よりも重要。
あくまでそのための手段が『地域ブランドや地場産品の開発/販売/PR・ 農林水産業への従事・住⺠の生活支援 etc..)』といったものなのです。


全ては自分の意識で変わる。
意識には『前提』の意味を変える力があるんです。


地域起こし協力隊が公私混同になるのは、ぜんぜん不思議なことじゃない。



地域起こし協力隊で良く聞くワードNo.1「プライベートが全然ない。」


確かに僕自身もそうだったのですが、地域起こし協力隊で活動していると、プライベートと仕事の境目がなくなっていきます。


でもその理由は簡単で、地域起こし協力隊の目的である『(定住・定着)』のベースは生活(プライベート)だからです。


定住・定着』達成する手段としての、『仕事(地域ブランドや地場産品の開発/販売/PR・ 農林水産業への従事・住⺠の生活支援』etc..)』であるため、仕事とプライベートが混在したカタチになってしまうのは自然の流れです。


『自己目的』を持ち、地域起こし協力隊として活動されている方は、『仕事』を『やりたいこと』と捉えるため、充実感を持って活動されている方が多いです。


地域起こし協力隊の前提を理解した上で、勤務地を選ぼう。



地域起こし協力隊の前提を理解した上で、勤務地を探せば、自然と地域が絞られてくると思います。


地域起こし協力隊の制度にも関わらず、行政側が『他者目的』の業務内容を載せまくっているところ。逆に業務内容が、あいまいすぎるところ。


そんな求人は要注意。


気になる場所があった場合は、その地域の地域起こし協力隊の方に絶対会いに行ってください。現地の様子、実際に生で聞く活動内容や雰囲気などの一次情報が何よりも重要です。


その体感からくる一次情報こそが、自分の『自己目的』に繋がるからです。



大学生に地域起こし協力隊をオススメしない理由



冒頭で、学生で地域起こし協力隊になることはオススメしないと言いましたが…
その理由は明白で、地域起こし協力隊には、行政にできないことが求められるからです。
(下記、総務省の地域起こし協力隊導入効果の資料をご覧ください。)




資料を見ると…
自分の才能・能力を活かした、行政にはできなかった柔軟な地域起こし策が求められることが分かります。


行政職員で出来ることであれば、まず地域起こし協力隊が存在する理由がなくなりますからね。


つまり教えてもらうのではなく、自分から生み出さなければいけません。
自ら生み出すには、民間的発想が必要です。


しかし学生を卒業したばかりの人にとっては、出来ることにも限界があります。
僕自身も、二年間の社会人経験がありましたが、それでもスキルのなさを痛感する機会が非常に多かったです。


ちなみに民間的発想を請おうとしても、行政には、民間的発想で指導できる体勢も整っていません。
行政の仕事は、予算を取って分配して様々なインフラを整えることです。
生み出すことが仕事ではないのです。その部分を地域起こし協力隊に求めているのです。




だからこそ地域起こし協力隊になる前には、何かしらのスキルを学んでおく必要性があります。
その方法は、会社に就職、フリーランスで活動など含めどんな方法でも良いと思います。


学生で地域起こし協力隊になって苦労している人を見てきたからこそ思います。


上記の理由から、学生から地域起こし協力隊に就職することは超絶オススメしません。


しかし、もちろん例外もあります。
例えば…島根県津和野町。企業(FoundingBase)と行政が一体になり地域振興をしている為、学生でも民間的発想を学べる体勢が整っています。
(関連記事『【FoundingBase】ワクワクする社会を、いま、ここから。』引用:地元びいき)

あとがき


つらつら書いてきましたが、結局重要なのは「これがやりたい!!」という想いをもてるかどうか。
そんなに明確じゃなくてもいいんです。


恥ずかしながら、僕自身も、「一目惚れした大山町(大山周辺)の魅力を、もっといろんな人に知ってほしい!!」というかなり漠然とした想いのみで突っ走っていました笑
(関連記事『移住 〜東京都世田谷区から鳥取県大山町へ〜』)


でもこの想いがあれば、少なからず活動の方向性は絞れるわけです。
「一目惚れした大山町(大山周辺)の魅力を、もっといろんな人に知ってほしい!!」
そのための手段が『観光』であり、『観光』で何が出来るかを模索するのが協力隊の期間なわけです。


想いがあれば、あゆみは遅くとも必ずいっぽいっぽ進んでいけるはずです。
想いがあるからこそ、協力してくれる地域の方々があらわれます。
地域起こし協力隊は、そういった想いがある人をサポートできる制度であるべきです。


地域のためではなく、まずは自分の想いからはじまる。
自分がやりたくてやってることが、地域のためになる。
それが本当の地域起こし。


地域起こし協力隊は、あくまで『肩書き』ではなく『制度』。
『地域起こし協力隊の人』ではなく、『自分の名前』で関係性を。
自分という人間をドンドン出していくことが大事。


「その地域でしかできないことを、自分のやり方でカタチにしたい。」
そう思える場所に巡り会えることを願ってます。


地域起こし協力隊に関することで参考になる記事一覧


地域起こし協力隊に関する記事

①活動内容・タイムスケジュール・おかねのことまで事細かく書いてます。協力隊後のイメージをするのには、とても良い記事。
▷(『“地域おこし協力隊” 徹底解剖』引用:Blow You Away!!)

②こちらは2014年の記事。当時よりも、制度自体だいぶ整ってきていると感じますが、一見の価値あり。
▷(『地域起こし協力隊失敗の本質』引用:一般社団法人村落facebookページ)


地域起こし協力隊 任期継続に関する記事

①2016年2月の記事。まさに去年の今頃、協力隊を続けられるか続けられないかで揺れていた時期。当時の考えを、もの凄く丁寧にインタビュー記事にして頂きました。任期で悩んでいる方には何かしらの参考になるかも?!
▷『観光のゴールは移住。東京も楽しいけど大山町はもっと楽しい。佐々木正志さんの熱量がすごい!』引用:ノマド的節約術