2018年4月4日水曜日

【世界デビュー】面白そうだから、『NHK WORLD』に出演してみる。~大山の暮らしを伝える~

天候 晴れ
今歌「Good New Times」Gotch


やっほー!!
4月1日&2日は、二日連続でテレビ番組の収録でした。


今回の番組は、NHK WORLDというNHKの国際放送。その中に、日本の「新しいカタチの旅」を紹介する『J-trip Plan』という番組があります。世界160カ国2億世帯に英語で発信し、スマホアプリやwebでも視聴可能。視聴世帯は世界で2億8000万世帯にものぼります。


そんなJ-trip Planの舞台が、今回は大山エリアになり、「大山の暮らし」を発信する内容に決定!その番組内で『大山の暮らしにふれるツーリズムのプロフェッショナル』として出演させて頂きました。


今回はその撮影内容や、撮影にいたるまでの経緯を振り返っていきたいと思います。
DAISEN WORLDを作ったら、NHK WORLDにでることになりましたよってはなし。







そもそもなぜ『NHK WORLD』にでることになったの?



こたえは簡単で、三年間大山で培った経験値が、しっかりプロの仕事としての価値に昇華したからです。足元からコツコツ培ってきた大山との関係性、つまり大山の方々みんなと創り上げた『DAISEN WORLD』が、『NHK WORLD』の今回のはなしに繋がったのだと思います。


でもこの経験値は、大山で培ったど真ん中の価値の副産物でしかありません。その真ん中があるからこそ、いろんな広がりがこれからも生まれていきますし、チームとしてそれを実際に見えるカタチとしてみせていきます。


大山で培ったものを、今年はどんどんカタチにしていく年。その一つのカタチ、三年間ためてきた力を、自分自身で体現したものが今回の『NHK WORLD』です。


とはいえ、僕自身がこの三年間で経験値をためたとしても、そこを繋げてくれる方々がいなければ、今回のはなしは成り立ちません。


実は、今回の番組制作をしているのは、株式会社アマゾンラテルナさん(以下アマラテさん)。ぼくが大山町に引っ越してきたタイミングと、同じタイミングで東京から支社を作ったのが番組制作会社のアマラテさんでした。


普段は大山町からの委託事業として、100%住民参加型チャンネル『大山チャンネル』を制作しています。今回は、町からのお金には一切頼らずに、全国に大山の魅力を発信するべく仕事をとってきています。


ちなみに去年BS日テレで放映された三宅裕司さんが大山に訪れる番組では、表には社名すらまったく出ていませんが、裏で企画相談や情報提供まで動きまわってくれていたのも何を隠そうアマラテさん。


大山という町の魅力を伝えるために、見えないところでもいつも泥臭く動き回ってくれています。何かがいきなり始まることはなくて、何かがはじまっているところには、いつも見えない理由があることを教えてくれます。(関連サイト『三宅裕司のふるさと深訪~こだわり田舎自慢~』)


そんなアマラテ貝本さんから、
「『田舎オーダメードツアー』的なテーマでやりたいと思っています。そこで、マーシーの活動と引っ掛けてやりたい。」と、今回のお話を頂きました。


しかしこの企画を実現するにあたって二点ほど、大きな問題がありました。


一つ目は、ナビゲーターという新しい立ち位置の登場。『J-trip Plan』は、レポーターが自ら田舎を旅して、そこでふれたことをリアルに英語で表現していく番組です。レポーターがナビゲーターと一緒に番組進行していくカタチは今までの回では一回もありませんでした。つまり番組の作り方として、新しいカタチ。


そして二つ目が、そんな新しい取り組みをする際の肝心のナビゲーターが驚くべきことに一切英語をしゃべれないという点です。英語で発信する番組内容にも関わらず、ナビゲーター役が話せる英語は『ヤッホー!』『レッツゴー!』『サンキュー!』くらいのものです。


今年改正されましたが、去年まで『通訳案内士』の国家資格をとらないと、訪日外国人観光客向けに有料で通訳ガイドができなかったことなどを考えると、確実にチャレンジングな企画だということはご理解いただけると思います(笑)


そんな大きな問題を二つも抱えながらも、企画を通してくれたアマラテ貝本さん、谷崎さんには感謝しかありません。貴重な機会を頂きありがとうございます。


そんな中、実現させて頂いた『NHK WORLD』の『J-trip Plan』。番組内容が分かりすぎてもあれなので、テキスト少なめで、当日の様子を写真で振り返っていきたいと思います。



『J-trip Plan』



まずは今回の『J-trip Plan』のレポーターから紹介。
今回のレポーターはアリー。auの三太郎CMの白雪姫で出てたりします。
めっちゃ気さくな、おっちょこちょいガール。撮影一緒にできたおかげで、アリーが言った英語を、一段テンション高く繰り返すと盛り上がるという技も覚えました(笑)


アリーと桜

アリーが出てるCMもせっかくなので紹介。おれも聞き間違えるだろうな(笑)





それでは、撮影のようすをちらり。


大山の歴史をおしゃべり。山楽荘の豪賢さんから教えてもらった知識でしゃべくり。
(関連サイト『宿坊・観証院 山楽荘』)




水の秘密をおしゃべり。
サントリー森と水の学校で培ったガイド知識でしゃべくり。
(関連記事『【森と水の学校】二年目に突入するので、「森と水の学校」を始めた理由を振り返ってみる。』)




大山のしごとや芝の魅力をおしゃべり。
芝作業させてくれるたまちゃんやいちろーさんがいるからこそ、実感をもってしゃべくり。
(関連サイト『やまがみ農園』)




田舎の観光の魅力についておしゃべり。
自らが実践してきた暮らしにふれる観光がおもろいよをしゃべくり。
(関連サイト『DAISEN WORLD』)




最後は、芝を高速でむすぶ岡さんと、アリーで三人でぱしゃり。





写真でちょっぴり振り返り。全行程に参加してるわけではありませんが、ちょくちょく番組内では登場する予定。


番組撮影協力してくださったみなさん、楽しい撮影をありがとうございました!



『ないものを目指す化』をやめる。



この三年間は、自分なりに常に考え、常に自分の行動で試し続けた三年間でした。
その中で、地域おこし協力隊観光部門として一年全力で観光に取り組んでいた中で、気づいたことがありました。


それは、自分たちの足元にこそ魅力があるのに、成功事例に右ならえして見えない正解を目指して進みすぎてしまうということ。他の場所の成功事例は、真似をするためじゃなくて、自分たちの輪郭をより明確にするためにあるものなはず。


みんな同じ方向に向かっていってしまうことに大きな違和感を覚えていました。ぼくは、生まれも育ちも東京です。大山にいま住んでいますが、東京もめっちゃ大好きです。


そんななか、東京ではなく、大山に来た理由は、『東京よりも大山が良い』と思ったからではなくて『東京ではできないことが大山でできるかもしれない』と思ったからです。


それは、『東京と大山の”差”(何かが一番)』に魅力を感じたからではなく、『東京と大山の”違い”』に魅力を感じたからです。


そんな魅力的な”違い”をないがしろにして、他地域の成功事例化、グローバル化、東京化を目指すことは、自分たちにないものを目指す化ともいえます。それは可能性が広がっているように感じる一方、実は一番なくしてはいけないはずの土台である”違い”がなくなっているようにもみえました。

緑線≒大山(土台)/青線≒東京化・グローバル化・成功事例化(ないものを目指す化)/赤矢印≒時間軸)


だからこそ、その自分たちの足元から魅力をみつけていこう。どれだけ時間がかかるかは分からないけれど、それこそ大山の本当の魅力だと信じ、協力隊を一年で卒業し、自らはじめたのが暮らしに触れる観光でした。


そしてそんな足元から広がる大山という世界を、一つのカタチとして示せたのが『DAISEN WORLD』でした。



自分からはじまる~機械界のガラパゴスと、自然界のガラパゴス~



そんな足元を中心に広げていく方法、それはある意味『ガラパゴス化』とも言えます。中心は自分で、そこから少しずつ広げていく方法だからです。中心が自分なので、自分中心に応じた独自の進化をしていきます。


『ガラパゴス』というと、取り残されてしまった、時代遅れの、そんなイメージを持つ人が多いと思いますが、それは機械の世界のはなし。確かに機械の世界では、独自に進化しすぎた技術にもかかわらず、他に適応できなくなるという意味でマイナスのイメージで使われてきました。(etc.日本でうまれた『ガラパゴズ携帯(ガラケー)』など)


しかし、もともと自然界でいう『ガラパゴス』は独自の進化を遂げる時代の最先端です。現に、独立した小さな島であるにも関わらず、ガラパゴス諸島では、いまも新種の生物がみつかっています。21世紀に入ってはじめて大型哺乳類の新種がみつかったのもガラパゴス諸島です。


閉じてるのに進化していく。それは閉じてるように見えて、真ん中から広がっているに他なりません。だからこそ、常に変わらずに進化していけるんだと思う。変わらずに変わり続ける見本。


そして今は、そんな機械の成長の臨界点が近づいてきており、その奥行き(IT)に価値が生まれる時代。その奥行き(IT)は、境界はあいまいで、自然にも似ています。そしてそのIT技術はオープンに共有され、本当の意味で自然化した機械を手段として使えるようになってきました。(専門用語で、自然化した機械は、IoT:Internet of Things(モノのインターネット化)とも言えます。)


その時に大事なのは、その自然化した機械を使う真ん中にいる人間だと思います。だからこそ、観光における大山はもちろん、自分自身も変わらずに変わり続けることが大事。


そのど真ん中の独自の進化があるからこそ、それらを自分の武器として使っていけるはず。


機械界の『ガラパゴス』は、パズルのようなもので、独自であるからこそ、ピースのひとつでも進化についていかなければ、使えず終わってしまいます。


自然界の『ガラパゴス』は、ルービックキューブのようなもので、独自でありながら、触れ合う様々な要素が入り混じっているからこそ、進化を遂げられるのだと思います。


自然は境界があいまい、機械は境界しかない。


そして、これからの時代は、それが入り混じる。
にんげんを自然と捉えれば、これからの主役は、機械に使われない人間(自然)になってくるはず。自分が真ん中にあれば機械化も、人間を拡張(サポート)する単なる武器にすぎません。


奥行きある自然化した機械を、使いこなせるのは、機械に使われない奥行きある人間。
だからこそ、ど真ん中が大事で、だからこそ『ガラパゴス』の様に、変わらずに変わりつづける。


『差』ではなくて『違い』をまずは受け入れ、その価値を最大化していくことが『ガラパゴス』の本質。その本当の意味での『違い』こそ、みんなが知りたくなるものだとおもう。


だってぜったいみんな知らないものには、興味あるもんね。





英語まったくしゃべれないのに、『NHK WORLD』でナビゲーターできた一番の理由はそんなみんなの好奇心。本当の意味で、みんなが知りたいのは、英語で伝えられる大山(田舎)の魅力ではなくて、これまで知らなかった大山(田舎)の魅力。既知の道ではなく、未知の道をみんなしりたい。


今回の『NHK WORLD』は、そんな大山の『違い』を信じてやってきた三年間が積みあがったんだという自信に繋がりました。


そしてそんな舞台に繋げてくれる人がいること自体が、自分に特化しまくった証明。だって、ひとりじゃなんにもできないからね(笑)ほんとうに周りの方に感謝。





これからの自分と、大山。



さて、せっかくなので、これからの自分と大山についても、すこし話しておこう。


ちなみに先日、合同会社sunsuntoをつくりますの記事を公開しました。(ちなみに営業開始は5月1日)
(関連記事『【報告】個人事業主を卒業して、合同会社sunsuntoつくります。』)


この三年間で、なにが自分がすべきことなのか、向いてることなのかということよりも、自分がおもろいとおもうこと、本気で良いと思ったものをカタチにするためだけに突っ走ってきた三年間でした。


その自分で突っ走る覚悟を決めた時のこと、協力隊を卒業することになった時のことをちょっと振り返ってみます。


大山町の地域おこし協力隊として一年目がおわりそうなころ、二年目に突入するタイミング。そこでお願いされた役職は、大山全体の観光やツアーをプロデュースする立場でした。旅行業の国家資格を取得したこともあり、地域おこし協力隊でありながら、+αの手当もつく地域おこし協力隊として破格なお誘い。


そしてそれは、大山全体の観光を推し進める監督的な立場でもあり、名前が示すようにまさにプロデュースをする立場でした。


しかし、その時には、自分が目指す暮らしにふれる観光のカタチは見えていて、
それこそが、ぼくが本気でカタチにしていきたい、大山の”違い”であり”魅力”でした。


そしてさらにいえば、監督として全体をプロデュースするには、プレイヤーの方の力が必要です。しかし自分自身にプレイヤーとして現場の経験がまったく足りないことを誰よりもわかっていました。現場の気持ちがわからない限りは、そのプロデュースは、名だけのプロデュースであり、よさそうなものをカタチにしたひとりよがりなものになってしまう。


だからこそ、まずは大山に遊びに来てくれた目の前のひとりひとりに向き合いたいし、楽しんでもらいたい。誰よりも現場の人間でありたい。プレイヤーでありたい。その現場を知れるからこそ、暮らしているひとたちと一緒におもしろいものが作っていける。


しかし目指そうとしている『暮らしに触れる観光』については、その当時実際に作っているものもないので、説明しても分かってもらえるわけがありません。そして『暮らし』に触れる観光である以上、つくりあげる根本のつながりは、おかねではないところなので、時間がめちゃくちゃかかるのも分かっていました。


だからこそ、いつカタチになるかわからないものを、主の財源事業として観光事業を作り上げていこうとする組織の中で目指すことは、うるとら迷惑。


そして実際に町としての目指している観光の方向性と異なる以上は、じぶんのやりたいことに税金は使えませんし、使いたくありませんでした。


それだったら、まずは自分からはじめてみよう。今分かってもらえなくてもいいし、みえないんだから分からなくてあたりまえ。ここから作っていったものの積み重ねで、未来でちゃんと納得してもらうカタチをつくっていこう。


そう覚悟を決めて、地域おこし協力隊を一年で卒業し、自ら事業をはじめました。そのあいだにカタチにしてきた暮らしに触れる観光プログラムはたくさんあります。



■山楽荘の豪賢住職さんがなんとスノーシューで雪道を案内してくれる『雪上さんぽ』
■同じく豪賢さんが、大山寺エリアの歴史や森をガイドしたあと座禅体験をする『こころを調える』
■ビアエッセイスト矢野さんと、四季折々大山のフォトジェニックな場所でビールを楽しむ『ヒルカラビール』
■株式会社skyer宇佐美くんと、広大な芝畑でドローン飛行&ドローンの目線で鳥になったようなVR体験を楽しめる『はじめてのドローン』
■フォトグラファー豊さんと芝農家山上さんに協力して頂き、広大な芝畑に寝転び大山の夜を感じる『DAISEN NIGHT』
■農業家みっつの話を聞きながら、ありのままの農業を、そのまま体験できる『Daisen 』実際のはたけで農作業やおはなしを聞くことができる『DAISEN Farmer Experience』
■素潜り漁師中村さんと一緒に素潜り体験や海を感じれる『FISHERMAN DIVING』(今年スタート)


大山・歴史・雪・ビール・景色・星・闇・芝・野菜・はたけ・海・食・ひと


そんな暮らしの多様性こそが、大山の魅力であり、それを暮らす人から知れるプログラムが『OrangeTrip』です。そのどれもが大山に暮らす人の協力で成り立っており、ひとりではカタチにできないもの。


そんなみなさんの協力があってこそできた土台。こんどはそれを体験したいひとが、しっかり体験できるような入口をつくるフェーズ。つまりは、広げていくタイミング。


自分ひとりでやれることなんて限られてるし、ひとりでやろうとなんて最初からおもってない。ただ作りたいものの土台を作るのには、ひとりからはじめる必要があっただけ。


いちばん大事なのは、事業を大きくすることでも、利益をあげることでも、有名になることでもない。それは自分たちが大事にしたいことを突き詰めた結果得られるものであるだけで、目指すべきものではない。


いちばんだいじなのは、『大山の魅力をつたえること』。そこを突き詰めるためにも、これからは地域の旅行会社と協働して新たな『OrangeTrip』として再スタートする予定です。



『違い』からはじまる価値観を、『チーム』と『場所』でカタチに



そして『大山』だけではなく、『東京』でもこれから動いていきます。


土台から作ってきた『大山』があるからこそ、『東京』でやる意味があると思っています。そこがなければ、やる意味はないし、まだタイミングではない。けど、できちゃったからやるんです、いまがタイミング。


大山(地方)と東京という『差』からはじまるシャープな価値観ではなく、大山(地方)と東京という『違い』からはじまるフラットな価値観を、『チーム』と『場所』を通して体現していく。新たな価値観の体現は、未来の選択肢を増やす。


『差』から『違い』へ。いままでやってきたことと何も変わらない、全くいっしょ。
それを信頼できるみんなとやる。
(関連記事『【大山の『食』】奥行きがある飲食店をはじめよう。~宣言編~』『【チーム水彩】東京の東側のエリアで『やりたい』に挑戦できる場所づくりを始めました。』)


そんな感じで、引き続き自分がおもろいと思うことをやっていきます。なんかつらつらとそれっぽいことを書いてるんだけど、結局は自分が楽しいと思えることをやりたいだけだし、やってきただけ!(元も子もないこと言ってる笑)


ただ楽しいってのは楽をするってことでは全くなくて、考えたり、向き合ったり、そんな試行錯誤も含めて。そんなでこぼこがあるからこそ、おもしろい。


じぶんが歩いてきた道が正しいか間違ってるかは分からないけど、何より楽しかった道だと心から言えるから、これからもこのまま進むだけ。


これからもドンドンいろんなことをするだろけど、その根っこはひとつ。
一直線にのびてけ根っこ、いろんなとこにのびてけ枝葉、いろんな色をつけてけ葉っぱ!!!!


以上『NHK WORLD』の告知の予定が、書き始めたら、謎に長くなっちゃた記事でした(笑)
『NHK WORLD』は5月16日(水)に『J-trip Plan』WEBサイトから見れるみたいなので、お時間ある方はぜひごらんくださーい!



NHK WORLD』番組情報



『NHK WORLD~J-trip Plan~』







クラウドファンディング挑戦中


芝生で泊まる『トマシバ』(実施期間5月15日~6月28日)


今夏、大山に暮らすメンバーと一緒に、『非日常』の先にある『暮らし』を体感できる『トマシバ』をスタートします。そのスタートにあたりクラウドファンディングに挑戦しています。ぜひとも下記画像をクリックして、プロジェクトをご覧いただけると嬉しいです。達成するべくチーム一丸となり、一生懸命頑張ります!宜しくお願いします。




2018年4月1日日曜日

【報告】個人事業主を卒業して、合同会社sunsuntoつくります。

天候 晴雪
今歌「はじまり feat. キヨサク from MONGOL800」Mrs. GREEN APPLE


やっほー!!!!
さて今日は、いきなり本題へ。
このたび一年間の地域おこし協力隊期間、二年間の個人事業主期間を経て、合同会社sunsuntoを設立することになりました。




縁もゆかりもなかった大山という場所に一目惚れして、地域起こし協力隊として大山町にやってきてから三年。


土地勘もなにもないし、知り合いもいない。
場所との関係性、ひととの関係性全てを一からつくりあげていく。
そんな中で、大山にきて一週間くらいたったころのブログには、じぶんの仕事をこんな風に書き記していました。


大山町地域おこし協力隊観光プロデュース職として、まずは町を知る段階からスタートしています。
現場を回って、話を聞くところからです。

僕個人としては、大山、大山町を一人でも多くの人に知ってほしいという想いがあってやってきました。
そして、その想いを実現できると思っています。
三年という任期で、どこまで出来るかは未知数だけれど、これからの三年間を、必ず次に繋がる形にしてみせます。

その為にも、まずは、足元をしっかり見て、しっかり考えて、それを元に、大山町の魅力を発見していければなと思います。

動いてみてまだまだ、一週間ですが、出逢う人出逢う人、みんな大山が大好きです。
話してみるとみなさん良くしたいという想いを持っているのを感じます。
だけど想いを動かす時間がない。想いを動かす術がない。みなさん言います。

今日町長と地域おこし協力隊観光部門の打ち合わせでお話しさせて頂いた際に、
「観光については、想いが想いのまま動かない。」(※ニュアンスの捉え方は人それぞれかと思います。)
と、ぽつんと一言おっしゃっていました。

その時にピンときました。
難しいことは考えなくていい。
大山が大好きなみなさんの想いを形にする仕事が、自分の仕事なんだ。

その想いを、自分なりの形で表現するために、ここにきたんだと。

やってやります!!!!

観光の知識やノウハウは何もありませんが、想いが乗った時の行動力は誰にも負けません。
現状の知識や能力で全てが決まる世界じゃないってことを証明する。
いつだって見えない未来にワクワクしたい。
未来は、自分の手で変える。(引用記事『移住 〜東京都世田谷区から鳥取県大山町へ〜』2015年4月10日)

この時にかんじたことと、今思っていることは何一つ変わっていません。
大山の魅力(大好きなみなさんの想い)を、自分なりの形で表現するために、大山にきたんだ。

地域のためでもなく、だれかのためでもなく、まずは自分から。
自分なりのかたちで、自分が心から納得できるカタチで表現して伝える。

自分が本当にいいと思ってるものでないと伝えられないのを知ってる。



OrangeBoxをやめるか、やめないか。



実は、去年年末に、OrangeBoxの事業をいっしょにやっているみっつと、さおりちゃんと國吉農園とOrangeBoxの今後について話す機会がありました。


みっつも地域おこし協力隊農業部門を卒業し、ちょうど『國吉農園』を立ち上げたタイミングでもありました。(関連サイト『國吉農園』)


OrangeBoxの野菜通販では、みっつのお野菜を取り扱うことがとても多いです。しかし、普通に考えれば『國吉農園』で自ら野菜セットを作り販売したほうが、自由度も高く、利益率も上がる可能性があります。なぜなら、直接消費者とのやり取りをできるからです。(OrangeBoxを注文してくださった方に贈る手紙は、いつも直接二人で書いています。)


そこでは、あたりまえですが、論理的に、客観的に考え、『國吉農園』でも野菜ボックスを販売しながら、國吉農園の野菜の卸先であるOrangeBoxも『自然栽培セット』や『大山野菜セット』を販売すればいいのではないかという結論に至りました。


話し合ってその結論が出た時、ぼくは「OrangeBoxをやめようと思う」と、みっつとさおりちゃんに伝えました。


もともとOrangeBoxは、大山の魅力や大山の農家さんの想いを伝えることからはじまったものですが、みっつの野菜に対する想いや姿勢をまじかで見てれば見てるほど、気付いたらそんなみっつの野菜を伝えていきたという想いが人一倍強くなっていたんです。


みっつは、自然栽培だから、慣行栽培だから、という括りには一切拘らず、美味しい野菜を作るという一点にこだわり、野菜作りをしています。自然栽培や無農薬の野菜というのは、その結果でしかありません。


雑草ひとつとっても、雑草だから全部刈ってしまうこともありません。実は雑草にも成長を助けてくれる雑草があるから、それは残して野菜を育てたり、常にフラットに農業をみています。


そんなみっつの野菜だけではなく、農業に対するスタンスも一緒に広めていきたい。
きっと農業に対するみっつのフラットな姿勢は、農業の世界を変えるから。


だからこそ、もし『國吉農園』として野菜セットを販売することになるのであれば、『OrangeBox』でそれをやる必要はなく、『國吉農園』を応援するスタイルでいこうと決めました。そしてそれを伝えました。


そんな話をして最後の最後に、みっつとさおりちゃんが出してくれた答えは、


みっつ「『OrangeBox』が、自然栽培野菜や、そんな農業を目指すひとたちにとっての大きな販路になるまで、一緒にやってこう。」


さおりちゃん「まーしーは、好きなものじゃないと伝えられないんだもんね。一緒にやろう。」ちょっとおれが困り顔をしてたのかよくわからないんだけど、顔見て、
「ほめてるんだよ(笑)」とひとこと。


そしてにこにこ笑うライバルみのり!


おれが逆の立場だとして、客観的にも、論理的にもどう考えても、『國吉農園』ですることを選ぶと思います。でも、その先の可能性だったり、広がりだったり、そんなことに懸けてくれたからこそ、『OrangeBox』でいっしょに野菜セットを販売することを選んでくれたのだと思います。


正直ありがとうしか出てこなかったし、帰りの車で大山きてよかったー!!と思いまくりました。


だからこそ、おれがやることはただ一つ。
大山の魅力、野菜の魅力を『OrangeBox』を通して届けること。
これからも『OrangeBox』は、より深く深く根を張ってけるよう精進していきます。



合同会社sunsuntoでやること



合同会社sunsuntoで実施する事業は、基本的に変わりませんが、地域商社事業というカタチに変えました。なぜなら現状、『大山』の魅力を全方位360°あらゆる方面で伝えているからです。『OrangeBox』『OrangeTrip』も、『大山』の魅力を伝えるひとつのカタチです。そして+αで東京では、新たに拠点事業を始めます。(こちらは近いうちに報告します)
(関連記事『【チーム水彩】東京の東側のエリアで『やりたい』に挑戦できる場所づくりを始めました。』)


そんな感じでやっていきます、合同会社。


ちなみに上記の『OrangeBoxをやめるか、やめないか。』では、みっつとさおりちゃんとの話を書きましたが、
大山にきてからは、こんな好きなことしか伝えられない自分と一緒に楽しんでくれたり、応援してくれたり、支えてくれたり、遊んでくれたりするひとたちがたくさんそばにいてくれました。


そんな人たちとの繋がりが、この三年間の何よりもの財産だと思っています。
おかねなんかじゃ、ぜったいに得れないものをたくさんもらいました。
(関連記事『本気だから、あと800万円もらうより地域に残ることを選んだ男』まち冒険)


この三年間は、目には見えない根っこの部分をずっとずっと大事にしてきたのだなと思います。そして、だからこそ、もう一切ぶれないし、ぶれようがありません。三年で培えた目に見えぬ土台だあるからこそ、本気で未来を変えてける準備が整いました。


『大山』という場所、そしてそこから繋がった人の繋がりが、自分の根っこ。


世界は常に変わってるし、世界を変えようとも思わない。
でも目の前の一人の世界の見え方は、変えられるかもしれない。
それは今までの否定ではなくて、新しい肯定を知れること。


見えた方向性に進めば、自然とそんな未来がやってくるはず。


個人事業主から、合同会社にした理由は、未来への意思表示。自分の仕事で暮らせるようになったものの、会社にしてメリットがそれほどあるわけではありません。


ただそんなことは関係なくて、自分はさらに変わっていくんだという意思表示。
そして大山へ来た時の自分との約束、三年間を次に繋げる土台にできたよという証明。


不思議なことに、いま三年前に大山に来た時とまったくいっしょの気持ち。
でも確実に違うことがあって、それはいっしょに走れるメンバーがいること。
三年前より一段あがった、まったくいっしょの気持ち。


現状の知識や能力で全てが決まる世界じゃないってことを証明しよう。
いつだって見えない未来にワクワクしたい。
未来は、自分たちの手で変える。





クラウドファンディング挑戦中


芝生で泊まる『トマシバ』(実施期間5月15日~6月28日)


今夏、大山に暮らすメンバーと一緒に、『非日常』の先にある『暮らし』を体感できる『トマシバ』をスタートします。そのスタートにあたりクラウドファンディングに挑戦しています。ぜひとも下記画像をクリックして、プロジェクトをご覧いただけると嬉しいです。達成するべくチーム一丸となり、一生懸命頑張ります!宜しくお願いします。